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真の池田光政か 新たな肖像画発見 岡山・常住寺所蔵、現存最古

新たに常住寺で見つかった池田光政の肖像画(部分)=岡山県立博物館提供

光政のイメージとして定着している「初夢之図」(部分)=林原美術館提供

 岡山藩主池田家ゆかりの常住寺(岡山市中区門田文化町)で28日までに、初代藩主で名君の誉れ高い池田光政(1609~82年)の新たな肖像画が見つかった。これまで知られていた容貌と輪郭や目鼻立ちが異なり、研究者は「存命中の肖像画が残っていない光政の真の顔を考える上で貴重」としている。

 肖像画は縦約86センチ、横約42センチ。束帯姿の光政に、人物像や政治手腕をたたえる画賛が添えられ、光政の孫で、画才に優れた3代藩主継政(1702~76年)の署名がある。軸装され木箱に収められていた。

 継政は祖先の肖像画を意欲的に制作し、中でも藩祖である祖父を繰り返し画題にした。47年に継政が夢で対面した光政を描いた「初夢之図」(林原美術館蔵)が最もよく知られ、「どんぐり眼、団子鼻のあばた顔」というイメージが広く定着している。

 新出の肖像画は、箱書きによると26年正月の制作。現存する光政の肖像画では最も古く、継政の最初期の作とみられる。「初夢―」に比べると頬と顎が角張っているほか、鼻筋は通り、目は切れ長、耳が極端に大きい。

 就実大の浅利尚民准教授(日本美術史)は「継政が描く基にした資料や情報があったはずで、光政の顔をリアルに伝えている可能性がある。同じ描き手で、後に固定化する光政のイメージと著しく異なる表現なのはなぜか、非常に興味深い」としている。

 常住寺は江戸時代、池田家の祈とう所として岡山城内に建てられていた歴史があり、歴代藩主の書画なども所蔵している。新出の肖像画は岡山県立博物館(岡山市北区後楽園)で10月19日~11月25日に開く特別展「岡山ゆかりの肖像」で公開する。
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