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高馬川の決壊日時は未確認情報 国交省連絡員が情報誤り報告か

 小田川の支流として倉敷市真備町地区を流れ、西日本豪雨で堤防が決壊した高馬川を巡り、国土交通省が「7月7日午前1時34分」と公表した決壊の確認日時が、未確認情報だったことが11日までに、国交省中国地方整備局への取材で分かった。国交省が当時、市に派遣した職員(連絡員)が情報を誤って捉え、整備局へ報告したためとみられる。

 整備局は「連絡員が聞き間違えるなどして結果的に誤った情報を流したとみられる」(水災害予報センター)として市などから指摘があれば公表した決壊の確認日時を取り下げる方針だが、情報が錯綜(さくそう)した当時の混乱を浮き彫りにするとともに、有事の情報伝達の在り方が問われそうだ。

 整備局によると、倉敷市災害対策本部に派遣していた連絡員から7月7日午前1時34分、電話で「高馬川左岸(東岸)で堤防決壊を確認」との報告があり、同日午後に発表した上でホームページにも掲載した。市災害対策本部の職員間で交わされていた会話内容から連絡員が「決壊」と独自に判断したという。

 市災害対策本部の説明では、本部は7日午前1時半前、現地を確認した市真備支所職員から「小田川北側の高馬川近くで地面から水が湧き出る異常な現象を目撃した」という趣旨の連絡を受け、堤防決壊の恐れがあると判断。1時半に真備町地区のうち小田川北側エリアに避難指示を出した。決壊を実際に確認したのは夜が明けてからだった。

 高馬川は小田川との合流部付近で東西両岸の決壊が判明している。西岸については7月6日午後11時半~7日午前0時には決壊していたという住民の目撃情報があるが、岡山県、倉敷市とも正確な決壊日時は特定できていない。当時は河川の状況把握の一助となる水位計は未設置だった。

 真備町地区は高馬川、小田川など4河川8カ所が決壊し、エリアの3割に当たる約1200ヘクタールが浸水して51人が犠牲になった。
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