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福山市の浸水は20平方キロ 豪雨被害、「内水氾濫」原因か

 福山市は20日、西日本豪雨による市内の浸水区域を初めて公表した。被害は芦田川支流が流れる山手町や神辺町をはじめ、手城川が流れる南蔵王町など約20平方キロと広範囲で発生。広島県東部建設事務所は、多量の雨で本川の水位が高くなり、行き場を失った支川や水路の水があふれる「内水氾濫」が各所で起きていたことが主な原因とみて検証作業を進めている。

 福山市では5~8日の72時間雨量が観測史上最大となる392・5ミリを記録。6日夜には初の大雨特別警報が発表された。市内では芦田川が7日午前1時、山手町で氾濫危険水位(5・6メートル)を越える5・97メートルを観測し、氾濫は免れたが、同川支流など30河川で破堤や越水が発生。床上・床下浸水約1400件、道路冠水約180カ所などの被害が報告されている。

 同事務所は、複数の河川で内水氾濫が発生したとみる。

 山手町の福川では、合流する瀬戸川の水位が上がり、逆流を防ぐため樋門を閉めてポンプでの排水を実施。5日深夜から国交省のポンプ車と下流の排水機場で合わせて最大毎秒5・5トンを排水したが追いつかず、6日午後6時40分には水位が護岸の高さの1・4メートルを越えた。このころから福川があふれ、同町一帯で浸水が始まったとみられるという。

 同所では2016年6月の大雨でも同様の被害が起きており、市や県が治水対策を進めていたところだった。

 神辺町を流れる天王前川でも、高屋川へポンプで排水を行ったものの間に合わなかったことが町内への浸水につながったとする。

 また、芦田川水系ではない手城川では6日夜に氾濫危険水位(1・6メートル)を越える1・64メートルを観測。ピーク時には2・12メートルに達した。水位が上がったことで、普段同川に注ぎ込んでいる水路の水が行き場を失い、南蔵王町や東深津町など住宅街へ流れ込んだとみられるという。

 同事務所は「再び被害を繰り返さないよう検証を進めていく。市と連携し、これまで行ってきた治水対策にスピード感を持って取り組んでいきたい」としている。
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