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岡山・平島地区2230棟浸水 被災住宅の住民ら懸命の復旧作業

床上浸水した自宅で床に板を張る住民。エアコンは室外機が水に漬かって壊れ、暑さの中で作業と生活が続く=岡山市東区東平島

砂川の堤防が決壊(右下)し、住宅団地(左奥)など広範囲が浸水した岡山市東区の平島地区一帯=12日

 岡山市は、西日本豪雨による住宅の浸水が7645棟と岡山県内で最も多く、平成以降で最大の被害となった。約3割の浸水被害が集中した同市東区平島地区一帯では、多くの住民が被災した自宅に戻り、生活再建を図っているが、家電製品や風呂などが壊れた状態で、不便を強いられながら懸命の復旧作業が続いている。

 17日夕、平島団地(同東平島)の平屋住宅。親子2人暮らしの藤原隆幸さん(66)と次男の会社員強司さん(30)が、剥がした床の代わりに使う板を張る作業に汗を流していた。

 藤原さん宅は7日未明に床上40センチほど浸水。片付けは一段落してきたが、家電の多くは故障し、エアコンも室外機が水に漬かって使えなくなった。友人からもらった扇風機2台でしのぐが、「猛暑続きで生暖かい風しか来ない。夜は何度も目が覚め、疲れも取れない」と強司さん。隆幸さんは「多くの家財が壊れ、購入するにもお金がかかる。元の生活に戻る見通しは立たない」と不安を口にした。

 市災害対策本部によると、市内の浸水被害のうち、旭川水系・砂川の堤防決壊の影響を受けた平島地区一帯は2230棟。現地は、決壊地点の東から南東にかけ1キロほどの範囲に平島団地▽南古都団地(同南古都)▽小鳥の森団地(同所)―など200世帯前後の大規模団地が広がり、決壊した水が流れ込んで被害が拡大したとみられる。団地は砂川とほぼ同じ高さの平地にあり、浸水被害の約7割は床上だった。

 市は10日以降、収集車による災害ごみの回収を強化し、11日には東区災害ボランティアセンターを開設。県による砂川堤防の対策工事も完了し、復旧は本格化している。

 家屋の損壊は免れたとはいえ、住民からは切実な声が漏れる。中永忠利さん(68)=同所=は「ぬれた木造部分が、乾燥して変形してきた。リフォームの必要があるかもしれない」。日中は自宅を片付け、避難所の上道公民館(同竹原)で寝泊まりする中川良寿さん(69)=同南古都=は「給湯器が壊れ、家で風呂にも入れない。毎日片付けに追われ、先のことは何も考えられない」と疲れ切った表情を浮かべた。
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