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東北や神戸から真備へ「恩返し」 ボランティア2千人が復旧支援

神戸市から訪れた特別支援学校教諭の坂口翔真さん(28)=左=は4歳で阪神大震災に遭遇した。「少しでもお礼ができたら」と汗をぬぐう=15日午後0時30分、倉敷市真備町有井

 西日本豪雨に見舞われた岡山県内各地に、全国から次々と支援の手が差し伸べられている。3連休2日目の15日、面積の約3割が浸水した倉敷市真備町地区には、東日本大震災や阪神大震災の被災地をはじめ全国から約2千人のボランティアが駆け付けた。「かつて受けた支援の恩返しを」と家財道具の運び出しなどに汗を流した。

 倉敷市は日中の最高気温が35・6度まで上昇。うだるような暑さの中、推計4600戸が浸水する甚大な被害が発生した真備町地区には、東北3県や神戸市など各地からボランティアが現地入りした。

 仙台市の公認会計士成田孝行さん(48)は「遠くても来ないと後悔しそうだった。微力でも支えになりたい」。14日から福島県職員ら6人で活動している南相馬市の太田淳一さん(48)は「東日本大震災をほうふつさせる光景。今回は自分たちがという気持ち」と話し、実家の片付けを依頼した会社員井上忠道さん(51)=大阪府大阪狭山市=は「福島の人もまだ、復旧半ばなのに」と感謝した。

 宮城県気仙沼市の復興関連事業を手掛ける企業からは、東日本大震災の際に学生が避難所運営などで支援した中国学園大・中国短大(岡山市北区庭瀬)にタオルや衣類といった2トントラック1台分の物資が届き、学生たちは早速倉敷市真備町箭田の物資受け入れ・供給拠点に運び込んだ。

 15日午後8時現在の県のまとめでは、倉敷市真備町有井で救助された女性1人が搬送先の病院で亡くなり、死者は61人になった。行方不明者は高梁、新見市と鏡野町の各1人。

 住宅関係の被害は倉敷市で全容が把握できていない段階だが、全壊は真備町地区の100棟以上を含む120棟以上で、床上・床下浸水は約1万1270棟。避難指示は真備町地区の対象が8947世帯、2万2760人と判明し、岡山市、早島町と合わせ1万1097世帯、2万7776人となった。約2890人が避難所生活を余儀なくされている。

 倉敷市は推計約4600戸が浸水した真備町地区の被災者向けに、県が民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」の相談窓口を市役所と同地区の3避難所に設置した。
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