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徐々に活気取り戻す県内メーカー 納品遅れ挽回へ操業懸命

ぬれたソファ(手前右)などが片付けられないまま操業する桑原鉄工所

 西日本豪雨の発生から13日で1週間。岡山県内の経済には復旧の動きが広がってきた。中小の金属加工28社でつくる協同組合岡山鉄工センター(岡山市北区久米、今保)。6日夜からの豪雨の影響で一時は約13万平方メートルの敷地の大半が浸水したが、12日には鉄を削る機械やトラックが行き交う音が響き、徐々に活気を取り戻しつつある。

 「ようやく機械を動かせるまでに回復した」と、同組合の桑原正弘理事長(桑原鉄工所社長)。水が引いた9日ごろから各社で協力し、汚れた床の清掃といった後処理と並行しながら再稼働に着手。船舶部品など製造の高橋機械部品製作所(同今保)も、旋盤を使い加工に励んでいた。

 ただ、電気系統がぬれた機械は専門業者の点検を待っている状況で、高橋丈二社長は「今は豪雨前に作った製品の仕上げしかできない状態。点検待ちの機械が無事に動けばいいのだが」と気をもむ。

 団地内では、ぬれた段ボールや机、ソファなどが至る所に山積みになったまま。各社が操業を再開したとはいえ、団地全体の本格稼働にはさらに1週間ほどかかる見込み。桑原理事長は「納品の遅れを取り戻せるよう、各社懸命に動いている」と言う。

 岡山市内の別の金属加工メーカーは7日に工場近くの用水路があふれ、機械数十台が水に漬かった。翌日から社員総出で部品の洗浄や交換など復旧にあたり、11日には複合工作機1台が再稼働。週明けには主力の2台も加わり本格生産を始める。

 「一時は億単位の損害も覚悟したが、大きな被害は免れた。紙一重だった」と同社幹部。作業が進む現場を見ながら、自戒を込めて言う。「災害対策の大切さは分かっていたが、どこかに“岡山でまさか”という気持ちがあった。安全な操業が一番と言うことを肝に銘じておきたい」
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