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地元特産のタケノコを練り込んで…

 地元特産のタケノコを練り込んで食物繊維が豊富というドーナツは外がサクサク、中はしっとりとおいしかった。倉敷市真備町地区の「いちごの家」を以前取材した際に求めた▼タケノコ入りたこ焼きに、かき氷…。ユニークな軽食の開発、販売は障害者に働く場を提供するのも目的だ。もともとは、当事者や家族でつくるNPO法人いちご一会(いちえ)が交流の場として設け、先月でオープンから10年。やっと運営も軌道に乗っていたという▼記録的豪雨で決壊した川からの濁流は、この施設も襲った。3階建てのうち、店舗などの1階が水没し、警戒のため泊まり込んでいた法人理事長の内藤桃代さん(72)は、近くの障害者宅から避難させた利用者らとボートで救出された▼きのう訪ねた「いちごの家」は床一面に泥が残っていた。破れた天井や壁。「このままでは終われない」。内藤さんはそう言いながら、笑顔で片付けを始めていた。障害者の貴重な居場所を守りたいという思いだろう▼地区では炎天下、同様に大勢の被災者が汗を流し、日常を取り戻すための一歩を踏み出していた。一方で、なお続く遺体発見の知らせには胸がふさがる▼タケノコは成長が早く、こんな句もある。〈竹の子の力を誰にたとふべき〉凡兆。その力にもあやかって、復旧と支援に今は一人一人ができることを一歩ずつ。

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