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あふれる被災ごみ、復旧阻む暑さ 倉敷・真備住民「倒れる寸前」

災害ごみを運ぶ車の長い列=10日午後1時54分、倉敷市真備町市場

家財道具が散乱した家の中を片付ける住民=10日午前10時37分 倉敷市真備町川辺

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市真備町地区では10日、水が引いた地域で住民らが自宅の片付けなどを進めた。地区を流れる小田川の決壊から4日目。厳しい暑さの中、泥水に漬かった家屋の掃除や大量の家財道具を処分する作業に被災者の疲労はたまり、先行きの見えない状況にいらだちを募らせている。

 同町岡田・辻田・川辺などの地区では、この日も住民らが泥をかぶった家具や電化製品、衣料品などを庭先や道路に出し、トラックで運んだ。

 「家具や家電はすべてだめ。店も全く手つかず。今後の生活どころではない」と地元の自営業男性(75)。豪雨の後、身を寄せていた妹宅からこの日朝、やっと自宅に帰ってきたという女性(82)は「あぜんとした。年寄り1人ではどうにもならない。片付けに何カ月かかることか」と肩を落とした。

 町をのみ込んだ濁流の爪痕とともに暑さと断水が復旧作業を阻む。この日も最高気温は30度を超えた。多くの住民らが連日、熱中症を警戒しながらの作業を強いられている。姉宅の片付けを手伝っていた女性(26)は「水がないので、掃除もできない。姉は熱中症のような症状と精神的なショックで倒れる寸前」と訴えた。

 家屋などからあふれ出た被災ごみは、地域のあちこちに積み上げられている。収集場所の吉備路クリーンセンター(同町箭田)への道には長い車列ができ、一時は1キロ以上の渋滞が発生した。真備町地区の実家が被災した倉敷市の男性(40)は「前日はあまりの混雑に引き返した。ごみが捨てられないと片付けが進まない」といらだっていた。
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