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広範囲にわたって水没した倉敷市…

 広範囲にわたって水没した倉敷市真備町から痛ましい知らせが届く。ようやく水が引いた住宅で、次々に遺体が見つかっているという。増え続ける犠牲者の数に言葉を失う▼記録的豪雨で岡山県内では多くの河川が決壊した。皮肉なことに被害が相次いだ7日は「川の日」だった。いつもは穏やかなふるさとの流れが一変する。川の脅威をあらためて見せつけられた▼歴史を振り返れば、地域の先人は川をなだめることに力を注いできた。今回、県西部に被害をもたらした高梁川水系はかつて「暴れ川」として知られ、江戸期から明治期にかけて数年おきに氾濫したという▼1893(明治26)年に死者300人を超す被害を出した大水害を機に、大改修が行われた。「暴れ川」は静まり、川の近くに多くの人が暮らすようになっていた▼先人の想定をはるかに超えたのが、今回の雨量である。1年間に降る雨量の3割が48時間ほどの間に一気に降った。もう少し降り続けば、ほかの川でも被害は拡大したろう。温暖化が関係するとみられる想定外の豪雨に対し、さらに備えがいる▼中国地方はきのう、梅雨明けした。救助や復旧作業を続ける人、被災した自宅を片付ける人、避難所生活を続ける人に酷な日差しが照りつける。疲れもたまっているだろう。熱中症を避けるため、声を掛け合いたい。

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