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真備の被害実態 徐々に明らかに 陥没した道路、押し流された車… 

泥に覆われ、物が散乱した道路の復旧に当たる住民=9日午前9時50分、倉敷市真備町有井(画像の一部を加工しています)

 記録的豪雨による大規模な被害を受けた岡山県内は9日、各地で爪痕の大きさが改めて浮き彫りとなった。多くの家が濁流にのまれた倉敷市真備町地区では、住民が途方に暮れた様子で家屋の後片付けに追われ、避難所での生活を余儀なくされた人たちは疲労の色をにじませた。JR在来線の運転再開などの動きが見られたものの、多くの学校が臨時休校するなど県民生活への影響も続いた。

 「これからどうすれば」。小田川などの決壊により、中心部が濁流にのみ込まれた倉敷市真備町地区では9日、地域の大部分で水が引き始め、甚大な被害の実態が徐々に明らかになってきた。住民らは惨状に声を失った。

 激しく陥没した道路、押し流された車…。町全体が泥水でぬかるみ、根元から折れた大木が道をふさぐ。2日ぶりに姿を見せた古里は濁流に踏みにじられ、すっかり変わり果てていた。

 「悲惨のひと言。50年以上暮らした町がこんなことになるなんて」と男性(76)=同市。女性(65)=同市=もがれきが散乱した自宅をぼうぜんと見詰め、「思い出の写真も孫のため残していた振り袖もすべて泥だらけ。明日からどうするかも考えられない」と涙ぐんだ。

 市内は国土交通省などのポンプ車13台が夜を徹して排水作業を行い、ところどころ冠水や土砂が残るものの、早朝には地域の多くが走行可能になった。住民らは泥に埋もれた自宅の片付けに追われたが、断水や停電が続き、会社員男性(53)は「どこから、どう手を付ければいいかも分からない」と嘆いた。

 約千人体制で続けられた自衛隊や警察、消防などの救助作業はようやく落ち着き始めた。約200人が取り残されたまび記念病院(同所)ではボートやヘリコプターによる救助が続けられ、9日未明に全員の救出が完了した。建築業男性(64)=同市=は「不安で仕方なかったが、皆が無事で何よりだった」と語った。
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