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高梁では住民総出の復旧作業 土砂のかき出しや家具を処分

土砂が流入したコンビニの店内を片付ける人たち=8日午後1時35分、高梁市落合町阿部

川からあふれた水が流れ込んだ特別養護老人ホーム・ホタルの里で片付けをする男性=8日午後0時37分、高梁市落合町福地

 高梁川と成羽川の合流部に近い高梁市落合町近似や同阿部地区では8日、住民総出で復旧作業。家屋に流れ込んだ土砂のかき出しや壊れた家具を運び出す姿が至る所で見られた。

 ビル1階に住む会社員男性(58)方では、妻や同僚らが泥まみれの室内で、散乱したたんすや食器の片付け作業にあたった。男性は「6日の夜は逃げようとしたが、水圧でドアが開かず、水に漬かった室内を泳いで窓から避難した。泥を洗い流したくても水が出ないし、片付けもなかなか進まないが、少しずつ元の生活を取り戻したい」と話した。

 近くの女性(49)方では、家族に加え、息子や娘の友人らが作業を手伝った。自宅は1階部分が冠水したといい、女性は「避難所から戻って室内を見たときには、あまりのひどさにぼうぜんとした。片付けは大変だけど、手伝ってくれる人が多くて助かる」。

 地域にあるコンビニでは6日夜、川からあふれた水から逃れるため、買い物客や従業員21人が屋根に上り、救助を待った。同店でも8日、従業員や近隣住民らが店内の後片付けを行い、女性店長は「商品は全部だめになったけど、みんなの命が助かったのが何より」と話した。

  ◇

 あふれた川の水が建物内に流れ込んだため、6日夜から約80人の入居者全員が2階に避難している高梁市落合町福地の特別養護老人ホーム・ホタルの里では、8日から復旧活動が本格化した。

 施設長の中溝一郎さん(49)によると、入居者の大半は車いすかほぼ寝たきり。6日は当初、1階の約40人をエレベーターで2階に上げていたが、途中で停電したため、入居者1人につき職員4人で抱えて避難させた。避難が終わったころに一気に水が流れ込み、1・4メートルほどの高さまで漬かったという。

 8日は職員や入居者の家族ら約20人が、掃除を実施。衣類などが散乱する室内から、いすやテーブルを運び出したり、泥水をかき出したりしていた。

 中溝さんは「玄関から水が入り始めたと思ったら、見る見るうちに水位が上がった。けが人や体調不良を訴える入居者がいないのが救いだが、今は水がほとんど出ず、掃除も思うように進まない。できるだけ早く元の施設に戻したい」と話した。
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