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将棋のプロになるには養成機関の…

 将棋のプロになるには養成機関の奨励会に入り、26歳までに四段に昇段しなければならない。今をときめく藤井聡太七段のように中学生で夢をかなえた人は異例中の異例で、多くは志半ばで去っていく▼瀬川晶司五段(48)も年齢制限に泣き、目前の三段で退会した。しかし、諦め切れない。アマで指し続け、その活躍が認められて戦後初の編入試験に合格したのは35歳のとき。伝統社会の重い扉をこじ開け、棋士への新たな道を切り開いた▼そんな苦労人の自伝を原作にした映画「泣き虫しょったんの奇跡」が今秋、公開される。監督は同じ挫折経験がある元奨励会員の豊田利晃さん。主演は人気俳優の松田龍平さんで、瀬川五段が対局の演技指導を務めた▼「人生甘くはないが、捨てたもんじゃない」。映画のメッセージだという。どんな人でも何がしかの成功と失敗を重ねて生きていく。勝っておごらず、負けて腐らず。反転攻勢のチャンスもそこから生まれよう▼このところ将棋を題材にした映画が相次いでいる。一昨年は早世の棋士、村山聖(さとし)九段を描いた「聖の青春」。昨春は人気漫画・アニメ「3月のライオン」の実写版が公開された。逆境に耐える主人公の心理描写が胸に迫る▼空前の将棋ブームである。個性あふれる棋士の生きざまは盤上に限らず、スクリーンからも人々を魅了する。

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