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50年収集の自動車広告を寄贈へ 瀬戸内の戸田さん トヨタ博物館に

収集初期の新聞広告を前に「有効に活用してほしい」と話す戸田健さん=岡山市北区柳町の山陽新聞社

収集第1号「サニー1200」の新聞広告

 長らくいすのデザインなどを手掛けてきた瀬戸内市在住の戸田健さん(74)が、約50年かけて集めた乗用車の新聞全面広告約900枚を近く自動車博物館としては国内最大級のトヨタ博物館(愛知県長久手市)へ寄贈する。自身のデザイン研究のためだったが、「このまま死蔵するよりは、みなさんのお役に立てば」と決断した。

 収集を始めたのは、戦後経済の高度成長がピークを迎え大阪で万国博覧会が開催された1970年。戸田さんは当時建築設計の仕事をしており、車自体や広告紙面のデザイン、宣伝文句などが自身の仕事の参考になると考えた。購読紙の山陽新聞、朝日新聞のほか、新車発表の記事が出た時は他紙の広告も探して購入、コレクションを充実させていった。

 収集第1号は、戸田さんが当時乗っていた愛車のモデルチェンジ「サニー1200」(日産)。同年は、フルチェンジした「カローラ」(トヨタ)の広告もあり、「隣のクルマが小さく見える」「大きくなっただけではありません」といった宣伝文句が、時代の価値観を伝える。

 ほかにも、収集では初のカラー印刷「スバル レックス」(富士重工、72年)や、1ページ広告がほとんどの中、見開きの紙面を使ったドイツの「メルセデスC200」(メルセデス・ベンツ、94年)など外国車の広告もあり多彩な内容。

 「乗用車の新聞広告は、時代の空気や情報を伝える文化史的な資料」と戸田さん。受け取りのため14日に来岡予定の川島信行トヨタ博物館文化学芸グループ長(50)は「70年代から現在までそろうコレクションは珍しい。時代を追って車の歴史を研究でき貴重」と話す。

 トヨタ博物館 トヨタ自動車(愛知県豊田市)の創立50周年を記念して1989年に誕生。本館、新館合わせて世界の車約140台を中心に自動車誕生以来の歴史を展示している。
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