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鏡野に古民家改装の近代美術館 移住の辻本さんが28日オープン

古民家を改装して28日にオープンする「かがみの近代美術館」

辻本さんが長年かけて収集した作品が並ぶ美術館

 古民家を改装した「かがみの近代美術館」が28日、岡山県鏡野町奥津川西にオープンする。山あいにぽつんと立つたたずまいにひかれ、3月に奈良県から移住した辻本高広さん(61)が、30年ほどかけて収集した作品を展示する。館長を務める辻本さんは「作品を見ながらゆっくりとした時間を過ごしてもらえれば」と話している。

 奈良県内の金融機関に勤めていた辻本さんは、美術好きが高じて20代から絵画を中心に収集を始め、現在500点以上を集めている。50代半ばから「美術館を運営してみたい」との思いが募り、憧れだった長野県で物件を探していたが、インターネットで偶然見つけた鏡野町の古民家を気に入り、2017年初めに購入。5月ごろから開館に向け、床面を石畳風に改装するなど整備し、定年退職を機に引っ越してきた。

 奥津温泉の日帰り入浴施設「花美人の里」から車で5分ほど北にあり、木造2階延べ約230平方メートル。築年は不明だが、周辺の人からは染物屋を意味した「紺屋(こうや)」という屋号で呼ばれていたという。

 展示しているのは所蔵品のうち約100点。約70点が絵画で、「忘れ去られようとしている画家にスポットを当てたい」と病気や事故で夭折(ようせつ)した国内の画家を中心に取り上げた。抽象画家・難波田龍起(1905~97年)の次男で、瀬戸内海でフェリーから転落して32歳で亡くなった難波田史男(41~74年)の水彩画「雪道」や、初個展の開催直前に交通事故に遭って25歳で早世した四谷十三雄(38~63年)のパステル画「裸婦」などが並ぶ。

 ほかに備前焼の人間国宝・藤原雄氏(32~2001年)らの作品25点も陳列している。

 開館時間は午前9時~午後6時(入館は同5時まで)。月曜休館(4月30日は営業)。中学生以上700円(飲み物付き)で、小学生以下は無料。展示品の入れ替えはない。

 辻本さんは「私にとっての理想を形にした美術館。普通の美術館では展示されない作品を楽しんでほしい」としている。問い合わせは同館(090―5672―1931)。
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