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両備が認可取り消し求め国提訴 競合の新路線「手続きに過ち」

両備バスの西大寺線=岡山駅東口バスターミナル

循環バス「めぐりん」

 両備グループ(岡山市北区錦町)は17日、八晃運輸(同市中区倉益)の循環バス「めぐりん」の新路線・益野線の認可手続きに過ちがあるなどとして、国に認可取り消しを求めて東京地裁に提訴したと発表した。27日から益野線の運行が始まるため、認可の執行停止も申し立てた。

 同グループの小嶋光信代表は9日、益野線の停留所設置に関して同市の道路占用許可手続きに過ちがあったのに国は認可したなどとして取り消しを申し入れていた。17日、同市内で会見した小嶋代表は「先週中に求めていた回答を(中国運輸局から)得られなかった」と提訴に至った理由を説明。訴状では、手続きに瑕疵(かし)があり採算を度外視した益野線の認可は違法などと主張している。

 同グループは、益野線と競合路線のある両備ホールディングス(HD、同市北区錦町)と岡山電気軌道(同市中区徳吉町)の収益が下がり、赤字路線の維持が難しくなると主張。2社は2月、赤字幅の大きい岡山県南部計31路線の廃止届を中国運輸局に提出し、3月に取り下げている。

 同グループの訴えについて、八晃運輸の成石敏昭社長は「当社からコメントすることはない」と話し、中国運輸局旅客第一課は「訴状や申立書を見ていないのでコメントできない」とした。

■岡電労組も27日にスト バスと路面電車全線

 岡山県は17日、岡山電気軌道の労働組合「岡山電気軌道労働組合」から27日にバスと路面電車の全線でストライキを行うと通知を受けたと発表した。

 両備ホールディングスの「両備バス労働組合」も同日に全36路線、23、26日に八晃運輸の新路線・益野線と競合する西大寺線でストを予定している。

 岡電労組のストはバスの全42路線中40路線(貸し切りやリムジンなどを除く)と路面電車の2路線で終日行う計画。県と岡電労組によると、益野線開設で業績が悪化して賃金が下がることが推測されるため、会社側に賃金と雇用の確保、国への早期の認可取り消し要請などを求めている。

 岡電は影響人員としてバスで約3万人、電車で約1万人を見込む。ただ、岡電のもう一つの労組「私鉄中国地方労組岡山電軌支部」はストを予定していないため、バスや電車が全面的に止まるとは限らない。

 両備グループの小嶋代表は17日、同市での会見で「解決に努力したい」とする一方、「今までやってきた(路線の)営業権がある。既得権を守れなければ公共の足を守れない」との考えを示し、組合の行動に一定の理解もにじませた。
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