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新任の鍵本芳明・県教育長に聞く 進路切り開く力育成

 かぎもと・よしあき 1984年、岡山大卒。岡山県里庄町立里庄中、倉敷市立南中の社会科教諭、県教委の生徒指導推進室長、教職員課長、教育次長など経て4月から現職。趣味はサイクリング。休日は吉備路などに出掛け、史跡を巡ったり地元の食を楽しんだりして気分転換する。「働き方改革にリフレッシュは必須」との考えを実践する。岡山市在住。

 新しい岡山県教育長に今月、前年度まで教育次長を2年間務めた鍵本芳明氏(56)が就任した。県政の中期行動計画(2017~20年度)の柱の一つ「教育再生」のかじ取り役として子どもたちの学力向上、教職員の働き方改革といった課題にどう挑むのか。処方箋と抱負を尋ねた。

 ―ずばり、子どもたちをどう育てたいか。

 グローバル化、AI(人工知能)をはじめとする高度情報化と時代は大きく変わっている。子どもたちは学校で学んだ知識や技術を実際にどう使うかが問われる社会を生きなければならないだけに、基礎学力のみならず思考力、判断力、表現力を磨き、進路を自ら切り開く力を確実に身に付けさせたい。地方創生が叫ばれる中、特に地域産業の担い手となる人材の育成にも取り組む。そのためには、まず基盤となる学力向上が重要だと考えている。

 ―17年度全国学力・学習状況調査の都道府県別結果でみると、県内の小学生は全国平均を上回り19位だった一方、中学生は34位にとどまった。学力をどう高めていくのか。

 学力向上には授業の改善が欠かせない。外部を含め、さまざまな知見を借りながら教職員の研修を進めるとともに、保護者らと連携して家庭学習の充実を図りたい。不登校、長期欠席といった課題にもしっかり取り組む。起床後の体調が悪くなる「起立性調節障害」など病気に起因するケースが一部あり、医療との連携を強め、サポートしていく。

 ―県教委は17年度、教職員の勤務時間削減を柱とした「働き方改革プラン」を初めて策定した。

 意識改革を図り、業務改善で生み出される時間的な余裕、負担解消で得られる精神的な余裕を活力につなげなければいけない。各校でどんな仕事がどれだけあるかを把握し、何に重点を置くかを明確にしていくことが重要だ。こうした作業には学校だけでなく、地域の人に入ってもらい、教職員の仕事はどうあるべきかを考えることも必要だろう。

 ―県教委として現場をどうサポートしていくか。中学校教諭を務めた自身の経験を踏まえてうかがいたい。

 「やらなければならないこと」は、いくら大変でも子どもたちのためにやり遂げなければならないと学校現場で学んだ。小学校では英語教育が必修化され、20年度にはプログラミング教育が始まる。これら時代が求める「新しい教育」を使いやすく、取り組みやすく、分かりやすい形で現場に伝えていくことが、県教委の最大の仕事と考えている。教員が子どもと向き合う時間をしっかり確保できるよう支援していきたい。
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