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台湾で巻き起こる将棋旋風

 台湾の優勝者と記念対局

 3月の終わりに台湾に行ってきました。発端は「どうぶつしょうぎ」のデザイナー藤田麻衣子さんが、お子さんの春休みに合わせて棋士の飯島栄治七段親子と一緒に台湾に旅行に行くので、せっかくなら「どうぶつしょうぎ」のイベントもやりたいと相談されたからです。それなら私も行こうかな、ととんとん拍子で話が進んで、台北の「スワンカフェ」でイベントを行うことになりました。

 台湾では「どうぶつしょうぎ」の妖怪ウォッチバージョンと台湾オリジナルバージョンが販売されています。

 イベント会場への道すがらボードゲームショップを見に行くと、両方とも売られていました。

 イベントでは「どうぶつしょうぎ」の大会を行い、10人の参加者が対局時計を用いたスイス式トーナメントで行われました。

 皆さん真剣な表情です。決勝は飯島さんと藤田さんのお子さんとなり、飯島さんが見事優勝されました。賞品は台湾の子に譲ってくださり、私はその子と記念対局を行いました。

 翌日は日本将棋連盟の台北支部の集まりへ。私はもう10年以上、台北支部に伺っていますが、こんなに若者がたくさん参加してくれたのはおそらく初めてです。

 台湾大学に最近将棋部ができたそうで、とても熱心な大学生が多く集まり、飯島さんと藤田さんと一緒に多面指しでの指導対局をしました。

 台湾で昨年、将棋専門の会社を立ち上げられた曾建凱さんに話を伺ったところ、最近の将棋ブームはアニメ「りゅうおうのおしごと」の影響が大きいとのこと。

 アニメが放映されてキャラクターが大人気となっているそうです。そして活躍する藤井聡太六段のニュースは台湾でも流れて注目されているそうです。

 ボードゲームカフェで将棋の定例会が開かれるようになり、高校で将棋を始めるところもできたのだとか。

 小さくて情報の流れが早い台湾では、アニメの影響力がとても大きいのだそうです。今年の1月から3月はインターネットショップでの将棋用具の売れ行きが急増し、購買者の年齢層を調査したところ、20代後半から30代前半が最も多く、次いで10代後半。「中高年と小学生以下がいないという、シャンチー(中国象棋)とは逆の現象が起きています」とのことでした。

 この話を聞いて思ったことが二つ。一昔前の日本では、将棋はシャンチーと同じように年配の方と子どもが多かったのですが、今の将棋ファンの年齢層の分布は20年前と比べてどう変わっているのでしょう。

 そしてもう一つ。「りゅうおうのおしごと」が世界で人気が高まることによって、将棋人口はどれくらい増えるのでしょう。これからの展開がますます楽しみです。(北尾まどか)
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