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縄文時代のこんな復元画を見た記…

 縄文時代のこんな復元画を見た記憶がある人もいるだろう。竪穴住居で女性は調理をし、男性は狩りに出掛ける。ところが、これは正確とはいえないようだ▼専業主婦が登場するのは職住分離が進む近代産業社会以降であり、縄文時代の女性は食料採集も担っていたとみられる。ところが、現代人が自らの男女観で過去の社会を勝手にイメージし、描いてしまうのがそうした復元画という。2年前の本紙寄稿で、岡山大の松本直子教授(ジェンダー考古学)が指摘していた▼気を付けないと、昔からこうだったという思い込みに人はとらわれがちだ。では、大相撲の土俵上の「女人禁制」はどうだろう▼これまで女性の官房長官や首長は表彰式で土俵に上がることを断られてきた。今月も、救護のために土俵に上がった女性に下りるよう場内放送が流れ、物議を醸した▼日本相撲協会は「女人禁制は伝統」という。ただ、相撲の歴史を振り返るとさまざまな場面で女性が登場する。相撲という言葉が初めて文献に登場したとされる日本書紀では、天皇が女官を集めて相撲を取らせる場面がある。江戸期は女相撲が人気を博したという▼女人禁制が強く打ち出されたのは明治期以降で、相撲の権威付けのためと分析する研究者もいる。伝統の中にも変えるべきものはないか。相撲協会には考えてほしい。
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