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「どうぶつしょうぎ」の世界普及〜その6〜

 コルマールおもちゃ博物館で集合写真

 将棋のもたらす教育的効果は、すでに学校に取り入れられている中国で証明済みです。

 伝統的な将棋の駒では漢字圏の子どもにしか理解してもらえなかったのですが、今後、動物の駒や図形の駒を使用することによって、一気に広まる可能性があると考えています。

 ポーランドでは、授業の教材として「どうぶつしょうぎ」が現地の企業によって学校向けに販売されています。

 教師の学会で、授業での取り組み方やその効果を発表し、先生たちが興味深そうに話を聞いている写真が送られてきました。

 教育ツールとして公共機関で使っていただけるのはとても大きなことです。この6月には私自身が直接現地へ行って、教師の方に話してくる予定です。

 私がまだ訪れたことのない土地からもお便りをいただいています。

 「どうぶつしょうぎ」が販売されてすぐ購入し、その後、ずっとオーストラリアの学校で教えていらっしゃるという先生からは、もっと普及するために「どうぶつしょうぎ」を輸入して販売したいというメールをいただきました。

 セネガルでボランティアをされている方からは、「どうぶつしょうぎ」を自作して図書館で現地の子どもたちと遊んでいる様子を報告していただきました。

 自作の「どうぶつしょうぎ」は日本でも図工の時間によく使われています。

 その話を2月に行ったフランスのコルマールおもちゃ博物館のイベントのときに出会った日本語学校の先生に伝えたところ、数日後には児童の作品写真を送ってくださいました。「どうぶつしょうぎ」は、対局の面白さだけでなく、作って遊ぶ楽しさもあるのです。

 「どうぶつしょうぎ」のこれからのテーマは「各地の教育者に教え方を伝えること」になります。

 私がこれまでやってきたことだけではなく、各地の先生方が工夫されている教え方を共有したい。私自身が現地に行って体験し、学んだことを伝えていきたいと思っています。そうした経験をもとに、日本の学校での指導案を作りたいと考えています。

 幼稚園や小学校低学年では「どうぶつしょうぎ」を習って作り、中、高学年では漢字や歴史や礼儀作法と併せて将棋を学ぶというのが普通科目となれば、日本人全員が将棋を知っていることになります。

 将棋は間違いなく子どもの成長に良いものです。強くならずとも、経験するだけで物の考え方や判断の仕方、相手を認めることなど、たくさんの大切なことを知ることができます。

 世界の子どもたちに「どうぶつしょうぎ」を楽しんでもらいたい。国境を越えて友達をつくり、将棋を通じていろんなことを学んでほしいと願っています。(北尾まどか)

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