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「どうぶつしょうぎ」の海外普及〜その5〜

 「どうぶつしょうぎ」をとても気に入った姉弟

 「世界に将棋を広めたい」と志し、これまで25の国と地域で普及活動をしてきました。特に2015年は月1回以上のペースで出国し、年の3分の1を海外で過ごしました。

 一人で大荷物を担ぎ、自費で渡航するのはもちろん苦労がありますが、各地で協力者が温かく迎え入れてくださり、新しい出会いがあって将棋が広まっていくのを感じられるのは何物にも代えがたい宝物です。

 さて、この原稿を書いているのはフランス。カンヌの「国際ゲームフェスティバル」のために渡航し、それに合わせて南仏とアルザス地方で普及活動を行ってきました。

 カンヌのゲーム祭への参加は個人的には5回目ですが、私の参加していない年もフランス将棋協会はずっとブースを出していて、お客さんのリピーターも多くなってきました。

 以前にもこのコラムに登場した、フィリップ&ちえりさんご夫妻が今年のブースの運営者です。

 マルセイユの空港まで迎えにきてくださり、その後、いくつかの学校を巡って普及活動をした後に一緒にカンヌ入りしました。

 いつも来てくれるステファンは、今年は着物で多面指しをしてくれました。「ジャパンエキスポ」でブースに立ち寄ってくれたサラちゃんは、今度は将棋を教える側としてはるばるパリから来てくれました。

 近年、新しくできたアンジェ将棋クラブの若いメンバーが4人グループで手伝いにきてくれました。

 今回はさらに外国からも。アムステルダム在住の喜夛倫子(きた・ともこ)さんが4日間、フル参加で来てくれました。

 倫子さんのつくった「shogi―to」は、動きをデザインした新しい将棋の“カタチ”です。木製で手触りが良く、インテリアとして美しいですし、まったく将棋を知らない人にも親しみやすいアイテムです。

 また、ヴロツワフの将棋指導者ボイチェックさんとポーランド版「どうぶつしょうぎ」を製作、販売してくださっているマチェックさんが、ポーランドからフランスまで1600キロの道のりを二人交代で車を運転してきてくれました。

 彼らが運んできてくれたのは2017年にポーランドで開発された「どうぶつしょうぎ」の教材。大きなシートの盤とクッションの駒、対戦用のセットが12組、ルール説明書や大会の賞状など、子どもたちが楽しみながら学べるように工夫された教材をパッケージにして、学校の授業用として販売されているものです。

 「この指導法と教材を他の外国にも広めていきましょう!」。そう約束をしました。

 私が各地で出会った方々とカンヌで再会し、他の国の将棋仲間と新たな交流が生まれる。今年のカンヌのゲーム祭は、過去からつながる複数の糸が組み合わさって結びつき、太い絆が編まれていく、素晴らしい機会となりました。

 みなさん、また必ずいつかどこかでお会いしましょう!(北尾まどか)

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