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岡山駅前に群がる特攻服姿の中3 恒例化「ど派手に卒業祝いたい」

JR岡山駅東口広場に集まった中学3年生(左側)=13日

服の背中に施された文字。文面は自分たちで考えるという

 卒業式を終えた中学3年生が、派手な柄や刺しゅうを施した服装でJR岡山駅に集まる“イベント”が、近年恒例となっている。今年も岡山県内の多くの中学校で卒業式があった13日、約70人の男女が東口広場の一角に群がり、多くの警察官や学校関係者も警戒に当たった。生徒たちは何を目的に集うのか。当日の様子を追った。

 13日午後3時。桜吹雪や竜などの刺しゅうが施された「特攻服」姿の中学3年生が続々と集まってきた。茶髪や金髪に染めた生徒が多く、女子生徒も3割ほど交じる。ほとんどが県南在住という。

 友達と一緒にスマートフォンで自撮りしたり、広場の桃太郎像の前で集合写真を撮ったりとお祭り騒ぎ。像の台座によじ登り、警察官から降ろされる一幕もあった。約1時間半で騒ぎは収まり、生徒は各地に散った。

 ■ □ ■

 この現象は10年ほど前から始まったとみられるが、詳しい起源は不明。誰かが中心的役割を担って呼び掛けるのでなく、先輩から受け継いだり、会員制交流サイト(SNS)で情報共有したりして、半ば自然発生的に集まるようだ。顔なじみもいれば初対面の生徒もおり、午前中に学校の卒業式に出席した後、髪を染めて駅のトイレなどで着替えて参加するという。

 「地元のみんなと、ど派手に祝おうと集まった。代々受け継いできた伝統で、これが本当の卒業式」(岡山市・男子)、「昨年の先輩の姿を見てかっこいいと思った。祭りみたいで楽しい」(倉敷市・男子)、「卒業式後の恒例行事って感じ。ハロウィーンと同じ感覚かな」(岡山市・女子)。参加理由を聞くと、こんな答えが返ってきた。

 服に刺しゅうされた文字は自分や好きな人、学校の名前が定番のようだが、両親、先生への感謝の言葉のほか「乱れ咲いた三年間 たった一つの幸せは皆(みんな)と出会えた事だった」などのメッセージも躍る。

 服の価格は「刺しゅう入れ放題」で10万円前後が相場という。半年ほど前にネットで注文するそうで「小遣いやお年玉をためた」「バイトして親に返す」と話す子がいれば「親が全部出してくれた。お手伝いを頑張る」と言う子も。先輩のお下がりを借りてきた生徒もいた。

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 当日は警察官や学校関係者ら計約100人が警戒に当たった。参加生徒が捨てたかどうか確認できなかったが、辺りにはごみが散らばり、岡山市教委職員が拾い集めた。

 通りがかった岡山市の女性(50)は「県外から来た人が見ると、岡山の印象が悪くなる」、同市の男性(78)も「やって良いことと悪いことの分別はつけてもらわないと」と、厳しい視線を向けた。ツイッターにも「岡(山)駅はずかしww」「岡山怖い」といった投稿が多く出回った。

 卒業という節目の日に、岡山の玄関口で繰り広げられる独自の行事。当事者は周囲の目をどう感じたのだろう。倉敷市の女子はこう答えた。

 「うざいと思われるかもしれないけど、自分たちは楽しんでいる。叱ってくれる大人も必要だし、みんなそれぞれの立場があるから」
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