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岡山・津倉古墳から青銅鏡出土 県内4例目 大和王権と密接関係か

津倉古墳の第2石室から出土した青銅鏡

 岡山大考古学研究室は14日、古墳時代前期前半(3世紀後半~4世紀初め)の前方後方墳・津倉古墳(岡山市北区京山、墳長約39メートル)で青銅鏡「〓龍(だりゅう)鏡」1面が出土したと発表した。岡山県内での発見は4例目。日本列島で製作された倭(わ)製鏡の一種で、被葬者と大和王権の強い結び付きをうかがわせるという。

 鏡は直径約14センチ。後方部の2基の竪穴式石室のうち、小型の第2石室(幅約80センチ、長さ4メートル以上)の床面から、二つに割れた状態で出土した。石室に置いた木棺の内部、被葬者の頭部付近に副葬されていた可能性が高いという。

 石室は後世の開発で上部が破壊されているが、内部は未盗掘とみられ、剣か槍とみられる鉄製品数点もほぼ原位置で見つかった。

 〓竜鏡は、中国・三国時代の鏡をまねて作られ、棒状のものをくわえた想像上の怪獣などが描かれている。大和王権が勢力下の首長層に配布したと考えられ、国内では71面、県内では鶴山丸山古墳(備前市)などで3面が確認されているが、岡山平野では初。

 青銅鏡に詳しい九州大大学院の辻田淳一郎准教授は「〓竜鏡は大きさに幅があり、階層などに応じて配り分けたようだ。津倉古墳の規模と第2石室からの出土を考えると14センチは大きい印象で、王権との密接な関係が想像される」という。

 津倉古墳は吉備では最古段階の築造とみられ、2014年度から発掘調査に着手。同研究室の光本順准教授は「鏡の発見により築造年代のほか、古墳時代前期の吉備の政治動向や社会像について、より細かい分析が可能になる」と期待している。

〓は口を横に二つ、下に田一縄の旧字体のツクリを縦並べ
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