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世羅町が免許返納者へ厚い支援 タクシー利用券増額、毎年支給へ

利用券の対象となる世羅町運営のせらまちタクシー

 広島県世羅町は4月から運転免許証の自主返納者への支援を厚くする。返納者に交付していたタクシーの利用券と助成券の事業を統合して増額し、期限を設けず毎年支給する。運転免許証の自主返納の動きが進む中、住民の交通手段確保に向けて取り組みを加速する。

 同町は2017年1月現在、65歳以上の人の割合を示す高齢化率が39・3%。高齢化対策が長年の課題とあって、町は運転免許証を自主返納した65歳以上の人を対象に、町運営のデマンド(要請)型乗り合いタクシー「せらまちタクシー」の利用券を1回限りで3万円分交付している。また返納者には、要介護者や身体障害者らも対象にした一般のタクシーや介護タクシーで使える助成券を、最大で5年間毎年2万1600円分支給する事業も行っており、“2本柱”で対策を行ってきた。

 ただ利用券は企画課、助成券は福祉課と町の担当課が異なり、「手続きが煩雑」などの声も聞かれるため、4月に2事業を統合。65歳以上の自主返納者にはタクシーの種別を問わず共通して使える利用券3万円分を毎年支給することにした。

 町では2月末現在、306人が免許証を返納して利用券の交付を受けている。4月からの事業を担当する町福祉課は「町内ではタクシーを除けば公共交通はほぼバスのみ。免許返納者の不自由が最小限にとどまるように支援していきたい」としている。

 県警によると、17年に免許を返納した65歳以上の高齢者は県内で7883人と過去最高だった前年(6111人)を大幅に更新している。
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