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東京電力福島第1原発の事故で全…

 東京電力福島第1原発の事故で全町避難が続く福島県双葉町のブログには、関東地方などで暮らす住民を対象に開いたイベントの様子が載っている。料理教室、餅つき大会、コンサート…。来るべき復興の日に向けて古里の絆を守るための取り組みだ▼原発事故から1年余りたったころ、埼玉県内に役場ごと移っていた双葉町を取材した。避難の長期化でアパートに住み始めた高齢者の孤立対策など新たな課題が浮上していた▼支える側の負担も深刻だった。過労や将来への不安から町職員の1割強が早期退職。3人いた保健師も1人になっていた。自らも被災者でありながら業務に当たるストレスはあまりに大きい▼厳しさはさらに増しているかもしれない。自治労福島県本部は今月、被災した県内10市町村の職員アンケートで「定年まで働くつもり」との回答が48・8%で半数に満たなかったと発表した。正職員の約7割が先行きの不透明さを訴えている▼第1原発が立地し、面積の96%が帰還困難区域の双葉町では、昨年末から復興拠点の整備に向けた除染や建物解体工事が始まった。2022年春ごろを住民の帰還目標にするが、町の調査では6割の住民が戻らない意向を示している▼原発事故から7年。「古里」の再生をどう進めていくか。その要となる町職員たちの苦悩は深い。

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