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「どうぶつしょうぎ」の海外普及〜その4〜

 台北のゲームフェスティバルで

 ヨーロッパで成功した「どうぶつしょうぎ」は、アジア圏にも広がっていきます。

 2013年には台湾と韓国で、日本と同じ動物イラストのローカライズ版が発売されました。台湾の出版社の主催で、台北のボードゲームカフェを回って紹介イベントも行いました。

 ボードゲームカフェは小学校の近くや大学の構内、街中などさまざまな場所にあって、幅広い年代の方に「どうぶつしょうぎ」を体験してもらうことができ、男女を問わず好評でした。

 台湾でのボードゲームの文化はドイツ人のヨハネスさんが出版社を設立して広めたものです。幼子を抱きかかえながら情熱を燃やして奔走する彼の姿はとても印象的で、強く影響を受けました。

 14年には許建東さんが上海の小学校での将棋授業に「どうぶつしょうぎ」を取り入れてくださいました。

 上海の学校は9月スタートで、初めの2カ月で「どうぶつしょうぎ」を習い、その後、将棋に移行するという教え方です。

 11月に開催した「北尾まどか杯どうぶつしょうぎ大会」には、100人ほどの参加を見込んでいたところ、予想をはるかに超える200人以上の子どもたちが集まりました。

 こうした各地の熱意ある協力者、指導者との出会いに恵まれ、「どうぶつしょうぎ」は世界に進出していきます。

 フランスでは絵のかわいらしさとゲームの奥深さにギャップがあるということで大人向けのデザインになり、「妖怪の森」という名前で発売されました。

 動物の表現やゲームの色彩は国によってだいぶ異なっていて、特に子ども向けのものは違いが顕著です。

 「どうぶつしょうぎ」はそもそも将棋を広めるのが目的で作った教材ですから、その国で好まれるもの、親しまれるものに形を変えていかないといけません。

 さらに言えば将棋も漢字では広まらないので、デザイン性のあるものにしていくべきだと思っています。

 もちろん本物は漢字であるべきで、伝統を失いたくはありませんが、普及のためには形を変えたものが必要であると感じています。(北尾まどか)

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