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横になってくつろげるし、パソコ…

 横になってくつろげるし、パソコンのモニターではテレビも見られる。別料金ではあるがシャワーを浴びることだってできる。今どきのインターネットカフェはなかなかに快適だ▼だが、連日の寝泊まりとなると身は休まるまい。住居がないために終夜利用する「ネットカフェ難民」が、東京都内だけで1日当たり約4千人に上るという。都がこのほど、初めて行った実態調査から推計した▼その7割以上はパートやアルバイト、派遣、契約社員といった不安定な労働形態だった。年代別では30代と50代が突出し、30代が約4割、50代は3割近くを占める▼多くは仕事を失うと同時に、家賃を払えなくなったり、寮を出なければならなくなったりしている。再び定職を探しても「履歴書に書く住所がない」などの理由で厳しい。調査からは、断ち切りがたい負の連鎖が浮かび上がる▼「ネットカフェ難民」という造語が生まれたのは10年ほども前である。当時の国の調査では全国で約5400人とされていたから、この間に状況はさらに深刻化している。都は調査結果を踏まえ、就労支援など効果的な対策を検討するという▼「働く意欲」のある人が短期間でも定住できる場所、当面の費用を補う制度があれば、抜け出せる人は少なくなかろう。身近に潜む貧困に目を向けた安全網の構築が急がれる。

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