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渡辺和子さん親族が岡山大で講演 緩和ケア講座、充実した最期回想

渡辺和子さんの最期の日々について姉の孫の森山さんが語った公開講座

 人生の最終段階の過ごし方と在宅医療について考える緩和ケア県民公開講座(岡山大緩和医療学講座など主催)が11日、岡山市北区鹿田町、岡山大鹿田キャンパスで開かれた。2016年12月に89歳で亡くなったノートルダム清心学園前理事長の渡辺和子さんを大叔母に持つ森山ゆりさん(55)=名古屋市=が講演し、渡辺さんの人生観や充実した最期の迎え方を振り返った。

 膵臓(すいぞう)がんを患っていた渡辺さんは、手術も抗がん剤治療もしなかった。岡山大病院に入院中も学園に通い、退院後は在宅療養をしながら最期まで教壇に立ち続けた。

 渡辺さんの姉の孫に当たり、何度も見舞いに訪れたという森山さんは「逝くべきときは逝く。それが私の生き方。現場で最期を終えたい」と渡辺さんが病室で語った言葉を紹介し、その意志の強さが最期を迎える原動力になったとした。

 「人生の総決算である死にどう向き合うかは、人生観や死生観が反映される。長く生きることよりも生きる質にこだわった人であり、入院中、死に向かう心の準備や整理をしていたと思う」と話した。

 このほか、厚生労働省の担当者が、終末期医療に関する治療方針を定めた国のガイドラインについて、最期の過ごし方を患者が意思決定できるように改定することを説明した。訪問診療を専門にする医師は、自分の考えを押し付けるのではなく、患者の人生観をよく聞いて信頼してもらえるように努めているとした。

 市民ら約200人が聴いた。岡山市北区、女性(86)は「渡辺さんの生き方を知り、充実した人生を全うしたいという思いがさらに強くなった」と話した。
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