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五輪で韓国と北朝鮮の合同入場行…

 五輪で韓国と北朝鮮の合同入場行進が初めて実現したのは2000年9月のシドニー大会だった。当時の新聞記事には「白地に水色の『朝鮮半島』がシドニーの春風に心地よく揺れた」とあり、「和解への道踏みしめ」の見出しが国際社会の期待を物語っている▼だが、当時の金正日(キムジョンイル)総書記はその後も核・ミサイル開発を加速させた。03年には核兵器の保有を一方的に表明。06年に初の核実験を行った▼そうした苦々しい記憶があるから、平昌冬季五輪の開会式での合同行進や統一旗を、素直に喜べない人もいたろう。南北の融和が本当に核放棄につながるのか。北朝鮮の思惑に翻弄(ほんろう)される「平和の祭典」ではあってほしくない▼その融和を演出する、北朝鮮側の主役が金(キム)与正(ヨジョン)氏である。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹で、兄に直言できる唯一の存在という。そのためか、同行の政権ナンバー2も孫ほど年が離れた彼女に気を遣い、実力者ぶりを見せていた▼ほほ笑みを絶やさず、韓国メディアの報道も好意的だ。きのうは韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との会談で正恩氏の親書を渡し、訪朝を要請した。間接的な南北首脳会談と見る向きもある▼ただ「和解の日」が同時に「核放棄の日」にならなければ、北朝鮮の時間稼ぎを利するだけだろう。本格化した五輪の熱戦とともに、両国の動きからも目が離せない。

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