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日本では多くの中高校生が毎日の…

 日本では多くの中高校生が毎日のように部活動に励んでいる。それが当たり前と思い込んでいるからこそ、少し頭の体操がいるかもしれない。活動は週に3日まで、土日は禁止。こんな「ゆとり部活動」はどうだろう▼提案しているのは内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)である。内田氏は組み体操の危険性など学校現場の問題点を指摘してきた。いま目を向けるのは部活動で、近著「ブラック部活動」に詳しい▼部活動は生徒や教員の自主的な活動とされ、教育課程には含まれない。だが、実際は教員が顧問などを強制されることが多く、休日返上で指導する。残業代もほとんど出ない。教員に過重労働を強いる部活動はもう限界ではないか、と内田氏は問う▼部活動を通して心身の成長を実感できれば生徒も保護者もうれしい。だが、暮らしを犠牲にするほどの部活動の過熱化はどうなのか▼インターネット上では教員とその家族が悲痛な思いをつづっている。部活動の多忙さゆえに夫婦や親子で過ごす時間がない。「部活離婚」「部活未亡人」という言葉まであるという▼体制が整えば部活動を学校から地域へ移していく。教員の働き方改革に向け、文部科学省が昨年末にまとめた緊急対策にはそんな将来像が盛り込まれた。どんな形が持続可能なのか。地域の中で議論を始めたい。

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