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府中で古代山陽道の側溝を発見 往時の大動脈の一端が明らかに

発見された古代山陽道の側溝について市教委職員の説明を聞く地元住民ら=2017年11月5日

 府中市教委が府中町の市有地で行った発掘調査で、古代山陽道の両側に設けられた側溝が見つかり、周辺の道幅が約10メートルだったことが分かった。近くには国史跡・備後国府跡(元町)があり、往時の交通の大動脈の一端が明らかになった。市教委は「道の両側の側溝が見つかり、道幅が確定できたのは広島県内で初めて。全国的にも兵庫県の明石市や上郡町など数例」としている。

 見つかった側溝は東西に2本が平行して設置されており、その間隔が約10メートルだったため、正確な道幅が分かった。南側は幅80センチ以上、北側は幅約1・1メートルで、いずれも深さは約30センチだった。

 市有地は市が2017年度内の完成を目指し、広場として整備を進めている約2千平方メートル。古代山陽道の延長線上にあるとされているため、昨年9月上旬から120平方メートルにトレンチ(発掘調査用の溝)を掘って調べていた。トレンチは既に埋めており、現在見学はできない。

 市教委はこれまで道の駅びんご府中(府川町)や市が16年3月に整備した「はじまりの広場」(同所)など4カ所で古代山陽道の発掘調査を行ったが、いずれも側溝は北側しか発見できなかった。

 昨年11月には地元住民らを招いた説明会があり、約60人が市教委職員から説明を受けた。女性(76)=同市=は「近くの道は普段よく通るが、大昔の貴重な遺構が地下に眠っていたことに驚きました」と話していた。

 市教委は「広場整備後に、遺構があったことを示す看板や標識などを設置できるよう調整していきたい」としている。
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