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愛媛・高知 2日釣りでグレ狙い 天候不良、爆風、強烈な引きの“珍釣行”

グレを釣った筆者(左)と森脇会長=高知県・足摺の「沖の二つバエ」

竿を出す森脇会長(左)とナンチャン。引きとバラシの繰り返しで心に火が付きました=高知県・足摺の「沖の二つバエ」

2日目の釣果。右下の少しとぼけた顔が愛らしい魚がイラ

グレは刺し身にしておいしくいただきました

仕掛け図

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 今年の冷え込みは半端ないですね。寒すぎて、あまり外に出たくないなぁと思っていました。そんな中、私が所属している愛潮の森脇会長から電話がかかってきました。「おーい、四国にグレ釣り行くか?」。「グレ釣り行きたいですね~」と私。「よし! 行くか! 魚っちんぐの取材で入るけんよろしく~。また連絡すらぁ」。電話が切れました。

 というわけで、12月8、9日のお泊まりコースの2日釣りで、倉敷ケーブルテレビの長寿番組「魚っちんぐ」の取材に同行させてもらいました。初日に由良半島(愛媛県愛南町、宇和島市)でグレ以外にもいろいろな魚を釣って遊び、翌日は宇和海沖に浮かぶ日振島(宇和島市)で釣りをするという予定でした。

 週間予報では、天気も良く、最高の釣り日和のはずでした。しかし釣行前日、急に天候が怪しくなりました。船長に電話で確認すると「明日の予報が急に変わって、波が高くなるから船出せないよ」とのこと。慌てて森脇会長に連絡し「明日船出ないですよー! どうしますか?」。「うっそじゃろー!天気良かったはずじゃけどなぁ」「なんか急に予報が変わって爆風で、波が高くなるみたいですよぉ」。こんなやり取りをしたあと、とりあえず釣りができる場所を探すことになりました。

 しばらくして、倉敷ケーブルテレビアナウンサーのナンチャンこと南原さんから「宇和島の九島なら風を避けられるかも」と連絡があり、初日は九島へ行くことに。昔はフェリーで行った九島ですが、今は橋が架かり、車で行けるので移動も楽です。児島インターから九島までは、車で3時間ほど。当初の予定よりはゆっくり睡眠をとることができました。

初日はどこも爆風

 車中ではワイワイガヤガヤと楽しい会話をしながら九島に到着。最初のポイントを見ようと車から降りると、やや風は強いですが、何とか釣りができそうです。準備を済ませて釣り開始ですが、風が回り込んで爆風状態です。

 しばらく我慢して、私と森脇会長に小魚がポロポロっと釣れたのですが、立っているのもやっとの状態になりギブア~ップ! 風が避けられる場所を探すことにしました。風裏になりそうな場所で車を降りてみても、そこも爆風! 「ここは真正面から風が吹くけん、向かいに見える所に行こう」と、向かい側に行ってみても爆風! どうやら島のあちらこちらに風が当たって、どこにいても爆風状態です。

 また別の場所を探していると、左右から風がぶつかって一番マシな場所があり、釣りを再開しました。一番マシといっても強風です。ここでは、手のひらサイズの木っ端グレとたわむれました。

 ナンチャンは最初からアオリイカ狙いで、「こんな風強かったら釣れまぁ?!」と言いながら、奇跡的(?)な1杯を釣り上げ、何とか番組1本分を収録することができて、皆一安心。風は強くなる一方なので、初日の釣りは終了し、予約している宇和島市津島町の西遊魚センターに向かいました。

 釣れた魚を持ち込んだら料理してもらえる段取りでした。宿主が「さばく魚ありますかー?」。私たちは「爆風で釣りにならなくて…」と言い訳しながら、ナンチャンが釣ったアオリイカを刺し身にしてもらいました。

 おいしい料理とお酒をいただいた後は、部屋に戻り明日の作戦会議です。予報では風、波ともに落ち着くとのことでしたが、昼頃まで怪しいので船長に確認。「船は出るけど、キャンセルされるお客さんも結構いますよ。取材で来られるなら、オススメはできません」。あえなく、キャンセル。明日の釣り場から探すという大変な事態になってしまいました。

 そこで森脇会長が一言。「北西風をかわせるのは高知県の足摺しかないなぁ」。皆で足摺から出る渡船屋を探して、土佐清水市の松尾漁港から出る富田渡船で何とか予約をとることができました。そこから2次会スタート(笑)。カメラマンとして来ていたナンチャンと上司の福島さんは、前日遅くまで仕事をしていて睡眠不足。なのに森脇会長のトークとお酒の勢いは止まらないので、強制就寝としました(笑)。

2日目は高知・足摺へ

 翌2時半に起床して、足摺に向かいました。約3時間で到着。港にはすでに数名の釣り人の姿がありました。私たちも準備を済ませ、船長にあいさつして船に乗り込みました。降ろされたのは「沖の二つバエ」という磯です。

 船長から「沖を向いて両サイドがポイントだから」とアドバイスをいただき、渡礁しました。最初は皆同じ場所で竿を出して様子をみると、潮はゆっくり動いていて良い雰囲気。撒き餌が効いてくると、アタリもなくエサを盗られます。

 すると横で森脇会長が大きく竿を曲げ「んんー! よぅ引くなー」。やりとりをして釣り上げたのは、とぼけたような愛らしい顔をしているイラという魚です。森脇会長が「これ食えるん??」と言ってリリースしようとするので、「見た目はグロテスクだけどおいしいですよ~」と言うとすぐキープしていました(笑)。ナンチャンも「きたー!」と言ってやりとり開始。かなり大きそうな感じですが、途中でライン切れ…

 「今の何なん?」「分からんけどデカイ!」

 こういうバラシが釣り人を熱くさせ、わくわくドキドキさせてくれます。

 私は磯際を狙っていると、ラインが走るアタリがあり、合わせると強烈な引き。磯際なのでラインが切れないように慎重にやりとりして上がってきたのは、先ほど森脇会長が釣り上げた魚と同じイラでした。するとまたナンチャンにアタリ。そしてまたバラシ。その後も強烈な引きとバラシを繰り返していました。

 森脇会長と私も、仕掛けが全部なくなるような強烈なアタリが数回あり「グレじゃないモンスターがいますねぇ。正体暴きましょうか」と言って、私は竿も糸も針も全部仕掛けを太くし、エサもキビナゴを使って狙ってみました。ドキドキしながら竿を持っていてもアタリがありません。

 すると「なんか潮が変わったなぁ」と森脇会長は言いながら、木っ端グレをポロポロ釣り上げています。また「これは本命じゃろー」と言いながら竿を曲げて楽しそうです。上がってきたのは、この時季の足摺のアベレージ(平均)サイズ、35センチくらいのグレでした。

 その後も木っ端サイズ~35センチくらいまでを釣り上げる姿を見て「得体の知れないモンスターよりグレが良い!」と思い、グレ釣りの仕掛けに戻しました。森脇会長の横に行って「どうやって狙っとんですか?」と聞いてすぐ実行しました。

 仕掛けを投入し撒き餌を撒いて、良い感じに潮に乗って流れているウキを見ていると、森脇会長が「あの辺でアタリでるでー」。その数秒後、本当にアタリがあり合わせると竿が大きく曲がり楽しませてくれます。上がってきたのは35センチほどの本命グレでした。納竿まで残り30分くらいだったので「やったー! 釣れた、釣れた!」と大はしゃぎして納竿としました。

 これからの季節は北西風との戦いになりますが、無理せず安全に釣りを楽しんでくださいね。この釣行の様子は倉敷ケーブルテレビなどで1月第3週から2月いっぱい放送されます。

〈エサ〉
グレパワーV11(マルキユー) 2袋

遠投ふかせTR(同) 1袋

オキアミ生3㎏ 1枚

〈サシエ〉
スーパーハードMサイズ(マルキユー)

オキアミ半ボイルM

〈渡船〉
富田渡船(船名・正丸) 0880-88-0080



河原継弘(かわはら・つぐひろ) 釣り愛好者でつくるクラブの愛潮(まなしお)所属。がまかつファングループ(GFG)岡山支部所属。「釣りは楽しく、おいしく食べるまで!」をモットーに、旬の魚を求めて釣り歩いている会社員。

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