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刀剣全国公募展で県内2人最高賞 研磨の横山さん、柄前の橋本さん

研師の横山さん(左)と柄巻師の橋本さん

 日本刀の制作工程で研ぎから外装までを支える「職方」の全国的な公募展「刀剣研磨・外装技術発表会」(公益財団法人日本美術刀剣保存協会主催)で、研師(とぎし)の横山智庸(とものぶ)さん(45)=赤磐市、柄巻師(つかまきし)の橋本幸律(ゆきのり)さん(38)=岡山市=が各部門最高賞の特賞を受賞した。職方を対象とした国内最高峰のコンクールとされ、70回目を迎えた節目の発表会で栄誉をつかんだ。

 研磨(鎬造(しのぎづくり)・平造(ひらづくり))、白鞘(しらさや)、刀装(とうそう)、柄前(つかまえ)、白銀(しろがね)の5部門があり、横山さんは、57点が出品された研磨の部の鎬造で、全国屈指の刀匠久保善博さん(広島県)が手掛けた太刀に挑んだ。板目がよく詰み、乱れ映りが見られる地鉄(じがね)、直刃(すぐは)調の刃文など持ち味を生かして研ぎ上げた。

 30歳で美作市の研師に弟子入りした横山さんが、この発表会に単独で出品したのは初めて。「うれしいが、自分の中ではまだまだ。お客さんに認めてもらえる研ぎができるよう精進を重ねていく」と気を引き締める。

 橋本さんは9回目の挑戦だった。18点が出品された柄前の部で、長く該当作がなかった同部門で約10年ぶりの特賞に輝いた2015年以来、2度目の受賞。祝儀袋の水引で使われる「葵(あおい)結び」を施した絹糸の美しさ、柄に付ける金具・縁頭(ふちがしら)や目貫(めぬき)とのバランスなど品格ある姿が高い評価を得た。

 28歳で香川県の柄巻師に入門した橋本さんは「上級武士が持つ刀剣をイメージし、金具や巻きを選んでいる。最高の評価はありがたく、今後も成長し続けたい」と語る。

 2人は備前長船刀剣博物館(瀬戸内市長船町長船)に隣接する工房で月2回程度、作業工程を公開している。受賞作は来年1月19日~3月25日、刀剣博物館(東京)で開かれる「現代刀職展―今に伝わる『いにしえの技』―」で展示される。
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