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岡山県がアイスキャンデーに税金…

 岡山県がアイスキャンデーに税金をかけていた時代がある。戦後のインフレなどにより、県の借金が3年で7倍に増えた1948年のことだ▼1本3円の品に25銭を課した。売れ行きに目をつけたものだが、反発を買って半年ほどで廃止に追い込まれた。長さ1メートルものアイスキャンデーを、わざわざ県庁に持ち込んで抗議する人もいたと「岡山県史」にある▼税を徴収する側はとかく「取りやすいところから取る」誘惑にかられやすいようだ。では、こちらの税はどうだろう。荒廃が進む森の再生に取り組むための「森林環境税」と、外国人旅行者の受け入れ態勢の充実などに使う「観光促進税」である▼与党の税制調査会で導入が議論されている。森林税は、岡山など全国の37府県が似たような趣旨の税を設けている。外国人向けの観光施策もすでに多くの省庁が取り組んでいる最中だ。既存の税との整合性や施策の重複を心配する声があるのも当然だろう▼外国人旅行者の負担も含めて、二つの税を合わせると新たな税収は年に1千億円ほどになる。与党は所得税控除の見直しやたばこ税の負担増でも一致した。消費税増税もあと2年を切り、増税メニューがずらりと並んだ感もある▼必要なものは払いましょう。では「身を切る改革」はいまどこへ。そんな庶民の声が聞こえてきそうだ。

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