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クリスマスや帰省・旅行費用、お…

 クリスマスや帰省・旅行費用、お年玉…。これから年末・年始にかけて何かと出費がかさむ。資金が乏しい中で、日ごろ蓄えていた「へそくり」に緊急出動を求める人もいよう▼明治安田生命が20~70代の既婚男女を対象に行った家計調査によると、へそくりの平均額は約104万円。夫が約74万円に対し、妻は約135万円と2倍近い。よくこんなにもと驚く▼始めた理由で圧倒的に多いのが「いざという時」への備えだとか。作家で「浅見光彦」シリーズで知られる内田康夫さんを思い出した。世に出たきっかけは、妻の早坂真紀さん(随筆家)のへそくりだったという▼初めて書いた長編で江戸川乱歩賞に応募したが、落選した。早坂さんは自費出版しようとする夫に150万円を差し出した。夫の才能を信じたことが、後に本が出版社などの目に留まり、今日の地位を築く出発点になった▼へそくりの語源には諸説ある。紡いだ麻糸を巻き付けた糸巻きを「綜麻(へそ)」と呼ぶ。女性が内職に、綜麻を繰って得たわずかなお金を蓄えた「綜麻繰り金」から生まれたのが有力だそうだ▼やりくり上手で蓄えるのが、へそくりの楽しさであり、思わぬ場面で助け舟にもなる。家庭の“愛情の糸”も紡ぐと言えば「へそくり」の効能をほめ過ぎか。内緒でお酒やゴルフに消えるご仁には耳が痛かろう。

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