文字

「朝鮮通信使」の墨書を修復へ 福山・福禅寺、ネットで資金調達

修復される世界記憶遺産の墨書2点=市鞆の浦歴史民俗資料館

返礼品として作成されたクリアファイルとストラップ

 福山市鞆町鞆の福禅寺は「朝鮮通信使に関する記録」としてユネスコの世界記憶遺産に登録された墨書「日東第一形勝」「対潮楼」の2点を、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を活用して修復する。寄付者への返礼品として墨書を模したストラップなどを作成。150万円を調達し、2018年末までの修復完了を目指す。

 通信使は、江戸時代に朝鮮国王が徳川将軍家に12回にわたり派遣した使節団。「日東第一形勝」の墨書(縦30センチ、横175センチ)は1711年、「対潮楼」(縦83センチ、横203センチ)は1748年に来日した一行が同寺に宿泊した際、したためた。いずれも市重要文化財に指定されている。

 現在、どちらも市鞆の浦歴史民俗資料館に寄託しているが、虫食いや日焼けなどで傷みが進行していたことから、遺産登録を機に修復することにした。

 専門業者に依頼し、汚れを除き裏打ちをやり直す。同時に展示用のレプリカも作成する計画で、費用は計約260万円。市が一部を負担し、残りはクラウドファンディングで賄う。

 同寺は、木の板の両面にそれぞれ「日東第一形勝」「対潮楼」の文字をレーザー刻印したストラップ約500個と、資料の写真を掲載したクリアファイル千枚を作成。寄付してくれた人に贈る。一口5千円からで、クラウドファンディングのサイト「Ready for」で1日から受け付けている。期限は来年2月28日まで。

 山川龍舟住職(68)は「これまで修復の必要性は感じていたが、費用負担が重く踏み切れなかった。遺産登録で注目が集まる今がチャンス。通信使について広く知ってもらうきっかけにもなれば」と話している。

 朝鮮通信使関連資料の世界記憶遺産登録は10月31日に決まり、対象は寄港地などに残る333点。福禅寺所有物では他に4点の墨書が登録されている。
カテゴリ:

【地域の話題】の最新記事

ページトップへ

ページトップへ

facebook twitter rss

▼山陽新聞社運営サイト
さんデジタウンナビ | 岡山の医療健康ガイド | マイベストプロ岡山 | 47CLUB | さん太クラブ | おかやまリフォームWEB | LaLa Okayama
山陽新聞カルチャープラザ | 建てる倶楽部 | 山陽新聞進学ガイド | 山陽新聞プレミアム倶楽部 | まいられぇ岡山 | 囲碁サロン
▼関連サイト
47NEWS | 今日のニッポン
掲載の記事・写真及び、図版などの無断転記を禁じます。すべての著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。

Copyright © The Sanyo Shimbun. All Rights Reserved.