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政治の世界で「霞が関文学」とい…

 政治の世界で「霞が関文学」という言葉を時に耳にする。官庁街の東京・霞が関で働く官僚たちが独特の“作文技法”を駆使して作り上げる文章をやゆした言葉である▼「てにをは」などの表現を微妙に変える。「等」といった文字を潜り込ませる。さまざまな手法で文書の中身を骨抜きにしたり、別の解釈も可能にしたり。練りに練った揚げ句に、分かりやすさは二の次で、解読しづらいものにもなる▼今回、国会答弁用に準備された文章はどう読み解くべきか。学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、国と学園の売買交渉を巡って、財務省理財局長の「金額を含めたやりとりがあった。だが、価格交渉はなかった」という趣旨の発言である▼もともとは前任の局長が、あらかじめ価格を提示したことはない、と国会できっぱりと否定していた。ところが、金額のやりとりが記録された音声データの存在が発覚し、それを受けての質疑である▼前任者の発言と矛盾をきたさぬように―。そんな苦慮がにじむ答弁だ。だが、「金額」と「価格」を使い分けての釈明はやはり苦しい。質疑を見守る国会議員の間からも失笑がもれた▼大切なのは、突きつけられた疑問に誠実に答えることだろう。国民をけむに巻くかのような迷答弁に費やす労力と時間を、政治や行政への信頼回復に向けてほしい。

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