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元祖「駅長猫」コトラが天国へ 旧片上鉄道吉ケ原駅で3日退任式

後任駅長のホトフ(左)とバトンタッチする式典に臨んだコトラ=2012年5月6日

 元祖「駅長猫」として旧片上鉄道吉ケ原駅(岡山県美咲町吉ケ原)の駅長を務めたコトラ(雄)が先月、15歳で死んでいたことが1日、分かった。同駅を拠点に車両の展示運転を行っている片上鉄道保存会は3日、長年活躍したコトラの退任式を同駅で行い、労をねぎらう。

 コトラは、同駅がある柵原ふれあい鉱山公園近くの飲食店で生まれ、2002年5月、同保存会メンバーの森岡誠治さんと直子さん夫妻=ともに(47)、広島市=に引き取られ、翌月には“駅長”に就任した。森岡さんによると、駅長就任は、和歌山電鉄貴志川線貴志駅のたま駅長より5年近く早く、国内初の動物駅長だったという。

 コトラは月1回吉ケ原駅である展示運転の際は、駅長帽をかぶって勤務に当たり人気者に。10年にはフォトエッセーが発刊されたほか、青森や福岡、徳島県の地方私鉄などに「一日駅長」として出張するなど、全国的に有名になった。

 12年5月、就任10年を迎えたのを機に7歳下のホトフ(雄)にバトンタッチし嘱託駅員になった後も3、4カ月に1度のペースで今年5月まで同駅に“出勤”していたコトラ。森岡さんによると昨年から体調を崩し、10月以降は食事も取らなくなり、11月13日に死んだという。

 退任式では、同保存会が永年勤続表彰する予定。森岡さんは「単なるマスコットではなく、ホームのベンチに座って多くの人を引きつけることで、安全確保にも貢献してくれた。一緒に働くことができ良かった」と話している。
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