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赤ちゃん安心 有機綿のお尻拭き テイメン、柔らかさと吸水性備える

テイメンが発売したオーガニックコットンの赤ちゃん用お尻拭き。おしゃれなデザインの紙箱入りもある

オーガニックコットンの赤ちゃん用おしりふきを製造するテイメンの工場

 真っ白でふっくらとした綿のシートが何枚も積み重なっている。農薬や化学肥料を使わないオーガニック(有機栽培)コットンの赤ちゃん用お尻拭き。水やぬるま湯に浸すと柔らかく、しっとりした肌触りで、赤ちゃんの敏感な肌にも優しい。

 医療脱脂綿のOEM(相手先ブランドによる生産)が主力の老舗メーカー・テイメン(倉敷市連島町連島)が今秋発売した自社ブランド商品だ。止血技術の向上などで病院の需要が減る中、高い品質が求められる赤ちゃん向けに着目。かつて綿花栽培や紡績業で栄えた地域の名を冠した「倉敷脱脂綿」をブランド名に掲げ、2013年から開発を続けてきた。

 繊維の質や特性がばらつきがちなオーガニックコットンの最適な配合を研究。約70年前の旧式機械でじっくりすきほぐす昔ながらの製法で、柔らかさと吸水性を備えた商品に仕上げた。

 子育て中の母親たちにアピールするため、京都の貼り箱専門店と協業したデザイン性の高い紙箱や、ぬらした状態で持ち運びやすいほうろう容器も用意した。テイメンの岸本将幸社長は言う。「手間暇をかけた商品作りで、手軽さよりも品質の良さを求めるニーズに応えていきたい」

製法にこだわり、老舗の技凝縮

 医療脱脂綿など製造のテイメン(倉敷市連島町連島)が今秋発売したオーガニック(有機栽培)コットンの赤ちゃん用お尻拭きは、原材料や製法にこだわり、半世紀以上にわたる老舗の専業メーカーの技とノウハウを詰め込んだ自社ブランド商品だ。繊維のまち・倉敷から生まれた「倉敷脱脂綿」として、今後、商品群を拡充してシリーズ化。主力とする大手衛生材料メーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)に次ぐ事業の柱に育てる。

 オーガニックコットンは自然のまま栽培されるため、産地によって繊維の質や特性が異なり、加工しづらいとされる。テイメンは加工時も薬品類をできるだけ使わず、原料綿の組み合わせだけで脱脂綿の形になるよう実験と研究を重ね、トルコや米国など4カ国の綿の配合を編み出した。

 針ですきほぐす工程では、1913年製をはじめ50年代を中心とした古いすき綿機を使用。綿を圧縮せず、最新式の約5倍の時間をかけてゆっくり機械に通すことで、けば立ちの少ないふっくらした製品に仕上げた。

 自社の通販サイトで扱い、お尻拭き90枚入り432円。子育て中の母親たちを見据えたブランド戦略を展開しており、京都市の貼り箱専門店「ボックスアンドニードル」と協業した商品(360枚入り、6千円)は、各国から選び集めたおしゃれな包装紙を職人が1点ずつ手貼りした専用紙箱付き。ほうろう製の密閉容器がセットになったタイプ(同、2100円)もある。

 オーガニックコットンの第2弾として、来年春には化粧用脱脂綿を発売予定。3年後には、売り上げ全体に占める倉敷脱脂綿ブランドの商品の割合を現在の3%から10%に引き上げる方針。岸本将幸社長は「脱脂綿メーカーの実績と技術力を生かし、ブランドの認知度を高めていきたい」と話している。

 テイメンは1942年創業。51年に前身の帝国衛生材料を設立し、2001年から現社名。資本金1千万円、売上高2億4千万円(17年4月期)。従業員30人。
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