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『エンドレス・ポエトリー』 あまりにも美しい色彩に生のエネルギーを感じる

(C)2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE. Photo:(C)Pascale Montandon -Jodorowsky

 カルト映画の巨匠と呼ばれているアレハンドロ・ホドロフスキー監督は、1970年に『エル・トポ』、1973年に『ホーリー・マウンテン』という映画を撮り、これらの作品は当時多くのアーティストたちに影響を与えました。その後ホドロフスキーは前衛的なクリエイターたちとともに『DUNE』というSF映画を作ろうとしますが金銭面で頓挫、それから数本の映画を経て23年越しに製作した、自らの生い立ちを映画に昇華した『リアリティのダンス』で見事な復活を遂げました。

 こんな偉そうな解説をしたものの、実はわたしもお恥ずかしながら、子供の頃からハリウッド映画ばっかり見てたので、長い間ホドロフスキーって誰だか知りませんでした。でも勇気を出して彼の作品を一本観ると、あっという間にホドロフスキーの世界に夢中になりました。

 この『エンドレス・ポエトリー』もまた、ホドロフスキーの世界に勇気を出して一歩踏み出すのに最適な作品だと思います。父親から抑圧されながらも詩人になりたかった一人の青年が、自由に表現することを全く臆せずに生きるアーティストたちとの出会いから、自分自身を解放していく物語。ファンタジーとリアルを交えながら描かれていく映像は、まるで白昼夢の中にいるみたいな気持ちにさせてくれます。わたし自身は全く絵心がない人間なのですが、初めて色彩が踊っていく感覚を感じました。楽しくてワクワクして、一歩外に出ると渋谷の街ですら鮮やかな色に思えてしまう。人生に落胆を感じている人にこそ、90歳に近いホドロフスキーが映画に描いた、人生に溢れる美しさを感じて欲しいです。★★★★★(森田真帆)

監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー

出演:アダン・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、ブロンティス・ホドロフスキー

11月18日(土)から全国順次公開

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