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14、15日に「倉敷屏風祭」 白壁の町並み彩る旧家伝来の名品

「町家空間VOMN」で公開される狩野派の水墨画屏風

 白壁の町並みを旧家伝来の屏風(びょうぶ)で彩る「倉敷屏風祭」が14、15の両日、倉敷市美観地区一帯で開かれる。日本遺産「一輪の綿花から始まる倉敷物語」の構成文化財にも認められた伝統行事で、地域で育まれた文化の薫りが観光客らを魅了する。

 屏風祭は阿智神社(同市本町)の秋季例大祭にちなんだ行事。明治時代に途絶えたものの、2002年に住民有志の手で復活し、秋の風物詩として再び人気が定着した。

 今回は国重要文化財・旧大原家住宅(同市中央)から、町家を活用した商店や飲食店、民家が並ぶ同市本町、東町に至る約600メートル区間で24軒が参加。通りから見やすいよう格子戸を開け放ち、表玄関や室内などに自慢の逸品を展示する。

 旧大原家住宅で公開されるのは、枝葉を茂らせたヒノキをダイナミックに描いた板画家棟方志功の大作肉筆画「御檜(ひのき)図」。ギャラリー十露(同市本町)は日本画家小野竹喬(笠岡市出身)の貴重な初期作「花の山」。両文化勲章受章者の華麗な名品が町を飾る。

 森田酒造(同所)の威厳と力強さに満ちた虎図、吉井旅館(同所)の優美な琳派(りんぱ)風の鶴図など老舗らしい名品がそろえば、初参加となるギャラリー「町家空間VOMN(ヴォン)」(同所)も狩野派絵師による風雅な水墨画を展示。3軒とも江戸時代後期から明治初期の作とされ、かつての屏風祭の風情をほうふつとさせてくれる。

 協賛企画として会期中、市立美術館(同市中央)が県重要文化財の「菊慈童図屏風」(由加山蓮台寺所蔵)を、倉敷民芸館(同所)は刺繍(ししゅう)の「朝鮮絵屏風」を特別展示(観覧無料)。大原美術館(同所)も14日午後5時~6時に限り、本館入館料を500円とする。

 実行委事務局は「華やいだ町の景観を楽しみながら、倉敷の歴史と文化を感じてほしい」と呼び掛けている。

 両日とも午前10時から午後5時。問い合わせは倉敷商工会議所(086―424―2111)。
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