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「6センチ」はテニスボールの直…

 「6センチ」はテニスボールの直径より小さい。位置情報の誤差がその程度まで縮むというから、大きな進歩である。日本版GPS(衛星利用測位システム)を目指す準天頂衛星「みちびき」4号機がおととい、打ち上げに成功した▼GPSはカーナビやスマートフォンに使われ、米国の衛星電波を受信する。だが誤差は数メートルはあり、山や高いビルがあると精度が落ちる。みちびきはGPSを補い、既に打ち上げた3基との4基体制で日本の真上を24時間周回するという▼中でも期待されるのが自動運転への活用だ。実用化の中核技術としては周囲を把握するセンサー機能とともに、正確な位置情報が欠かせない。6センチの誤差なら、人の感覚より優秀という声もあるだろう▼熱い視線は高齢化が深刻な農業からも送られる。無人農機で耕運や田植えができれば、作業負担が軽減し、人手不足も解消する。夜間の作業も可能だ。熟練農家はその分、経験に基づく知恵や技が生かせる▼導入は大規模経営などに限られようが、新規就農者の増加につながるとの期待もある。こうした無人運転の開発は、人手不足という同じ悩みを抱え、危険作業を伴う土木・建設でも急ピッチだそうだ▼人間の持つ優れた技に、最先端技術を組み合わせる。働き方改革が叫ばれる時代に、そんな新しい「協業」なら歓迎である。

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