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1カ月前には予想もしなかった政…

 1カ月前には予想もしなかった政治の風景である。安倍晋三首相の「不意打ち解散」で新党結成と離合集散が続き、各党は大慌てで公約をまとめた。衆院選がきのう公示され、選挙カーが走りだした▼目まぐるしい展開に戸惑う国民は多いだろう。首相の思惑一つで決まる解散のあり方をあらためて考えさせられる。日本では「首相の専権事項」といわれてきた衆院の解散権。各国の政治制度に詳しい専門家によれば、「政権の都合」による恣意(しい)的な解散権を認める先進国は少なくなっているという▼日本が議会制度のモデルとした英国では2011年に議会任期固定法が制定され、下院の任期は5年に固定された。任期途中の解散には下院の3分の2以上の賛成がいる▼ドイツでも解散のハードルは高く、首相が信任動議で賛成を得られなかった場合などに限られる。戦前に解散が繰り返されて政情が不安定になり、ナチスの台頭を許した反省が根底にある▼両国が目指すのは与野党が腰を据えて政策を競い、選挙で有権者に判断材料を十分に示す政治のあり方だろう。民主主義の望ましい姿に思える。今回の選挙戦を通じ、解散権をめぐる議論も進めたい▼混沌(こんとん)とした中での衆院選だが、有権者にとっては5年近く続いた安倍政権に審判を下す機会だ。冷静に各党の公約や政治姿勢を見極めたい。1

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