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旭化成水島製造所の新研究棟完成 既存施設集約し高付加価値品開発

旭化成が水島製造所に整備した新研究棟

 旭化成(東京)が水島製造所(倉敷市潮通)に建設していた新研究棟が完成した。構内に分散していた既存施設を集約したグループ最大規模の研究開発拠点。内需が先細りする一方、安い海外製品との競争が激化しており、高付加価値製品の研究開発を加速させる。

 新研究棟は鉄骨6階延べ7700平方メートル。昨年9月に着工し、今年6月に完成した。分析機や実験装置などを既存施設から順次移しており、来年3月をめどに集約を完了する。

 すぐ近くにある研究施設6棟の増改築も7月に着工。延べ2600平方メートルと以前の1・2倍に広げ、実験場として活用する。来年3月完成予定。投資額は計約30億円。

 水島製造所には、新製品を開発する「化学・プロセス研究所」と、生産効率化を図る研究部門があり、プラントごとに研究施設が分散していた。新研究棟は、各施設の研究者約150人を一堂に集め、意思疎通を円滑にする。

 研究分野は石油化学が中心。有毒物質のホスゲンを使わずに塗料の原料を作る研究など、海外製品との価格競争に巻き込まれにくい付加価値の高い製品開発に力を入れる。グループ企業が手掛けていた繊維や電子材料の研究も拡充する。

 同社は米国や中東、中国などで巨大プラントが新増設されているのを受け、採算性の低い部門を整理している。水島では、昨年4月にエチレンプラントを隣接する三菱ケミカル水島事業所(同市潮通)に集約し、共同運営。塗料や接着剤となるエポキシ樹脂の生産を15年5月、自動車や家電に使われるABS樹脂などを同12月に停止した。

 同研究所の白井博史所長は「研究は将来のための“攻め”の投資。われわれの技術をベースに新しい事業をつくり、水島のものづくりを飛躍させたい」と話している。

 水島製造所は1965年操業。従業員約1100人。
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