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「男だけのバレエ団」として世界…

 「男だけのバレエ団」として世界的に知られる米国のトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団は日本でもファンが多い。このバレエ団で活躍した初めての日本人ダンサーが名取寛人(ひろと)さん(48)である▼8月に出版した自伝「スカートはかなきゃダメですか?」(理論社)で、生まれた時は女性だったことを明かした。心と体の性が一致しない性同一性障害で、35歳の時に性別適合手術を受けたという▼幼いころから活発で自分は男の子だと信じていた。思春期になると体も変化し、自身のことを「私」とも「僕」とも言えずに困っていた▼「自分のことを『自分』って呼んでもいいんだよ」と助言してくれたのは小学6年の時の担任だった。とがめることなく、ほかにも選択肢があると教えてくれた教師への感謝を名取さんはつづっている▼バレエ団で7年間活動し、いまは東京を拠点にバレエを教える。自分と同じ悩みを抱く人に「そんなに悩まなくていい」「夢はかなえられる」と伝えたいというのが、自伝執筆の理由という▼民間の調査で日本人の13人に1人は自分の性に違和感があるといわれる。どの学校にも当事者はいるとされ、特に悩みが深まるのは思春期だ。名取さんのように自身の経験を語る人も増えてきた。先駆者のメッセージが子どもたち、周囲で支える大人たちに届いてほしい。

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