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「声なき詩人」と呼ばれているそ…

 「声なき詩人」と呼ばれているそうだ。初の本格詩集「いきていてこそ」を出版した堀江菜穂子さん(22)=東京=は脳性まひで体がほとんど動かせず、言葉も話せない▼わずかに動く指先で詩を書く。声にならないが、心には多くの言葉があるに違いない。〈いまつらいのも/わたしがいきているしょうこだ〉〈どんなにつらいげんじつでも/はりついていきる〉。詩集の題名になった詩からは強い決意が伝わる▼両親の介助を受けて暮らし、障害者施設に通っているという。特別支援学校中学部のころに筆談を習い、周囲の勧めで詩を書き始めた。多くの人との関わりが、詩人への可能性を広げたのだろう▼そんな機会が失われていないか。人工呼吸器をつけるなど医療的なケアが必要な子どもの多くが保育所に通えずにいる▼昨年度の受け入れは全国で337人にとどまることが共同通信の調査で分かった。ケアが必要な子は4歳以下だけで6千人いるとされ、その支援は昨年、自治体の努力義務になった。保護者の負担を減らすためにも体制整備を求めたい▼堀江さんには、こんな軽快な詩もある。〈まいむまいむ/とてもたのしい/まいむまいむ/じぶんのからだが/うごいていないこともわすれる〉。たとえ踊りの輪に加われなくても、ほかの子どもたちとの触れ合いは成長につながろう。

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