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きのうの本紙社会面を見て、ふと…

 きのうの本紙社会面を見て、ふと空を見上げた人も多かったかもしれない。太陽表面で、この10年で最大の爆発現象「フレア」が発生し、地球に電気を帯びた大量の粒子(プラズマ)が到達する、という記事である▼人体に影響はないものの、通信機器などの故障をもたらしかねない。幸いにして、昨夜までに大きなトラブルがあったという話は聞かなかったが、巨大な宇宙のエネルギーと、ハイテク頼みの生活のもろさを痛感する▼空から降ってくる「招かれざる客」という点では同じだが、凶悪さは天体現象の比ではない。北朝鮮が、先日爆発実験を行った「水爆」を電磁パルス(EMP)攻撃にも使用できると発表した▼かの国ならではの大仰な脅しと思いたい。地上30キロ以上の高さで核爆発が起きると、地表に向かって強力なEMPが発生する。強い電磁波は電力・通信システムを破壊し、鉄道や飛行機の運行を妨げ、水やガスの供給をまひさせる▼影響は一時的でなく、復旧には年単位の歳月を要するという。都市機能は長期にわたって失われ、その間に飢餓や疫病がまん延し、多くの人が亡くなるという恐ろしい予測もある▼必要以上に振り回されたくないが、若き指導者の出方は読みづらく心配は尽きない。北の方から、科学技術の負の側面ばかりを突きつけられるこのごろである。

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