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備前・佐山東山窯跡は奈良期最大 全長17m超、岡山理科大調査

奈良時代では国内最大となる全長17メートルの佐山東山窯跡

 備前焼の起源とされる邑久古窯跡群の一角にある、国内最大級の須恵器窯跡「佐山東山窯跡」(備前市佐山)が、全長17メートル超と奈良時代最大であることが7日までに、岡山理科大の調査で分かった。窯が小型化した同時代では類を見ない長大さ。中世の備前焼窯で大量生産された大甕(がめ)も出土し、専門家は「備前焼の前史を探る上で興味深い」と指摘している。

 同窯跡はJR伊部駅の南東約5キロ、東山(191メートル)の南西斜面に築かれた半地下式の登り窯。同大考古学研究室が2013年から調査し、昨年までに全長約16メートルに及ぶ規模を確認。今年8月に最終発掘を行ったところ、奈良時代後期(8世紀後半)の築造当初は全長17・21メートル、最大幅2・5メートルだったことが判明した。

 全国の研究者でつくる「窯跡研究会」によると、古墳時代にさかのぼれば大阪府南部の陶邑(すえむら)窯跡群、福岡県大野城市の牛頸(うしくび)窯跡群で同規模の地下式窯がみられるが、奈良期には熱伝導の効率などから窯の規模は小さくなり、同窯跡は「際立って異質な存在」(森内秀造・同会顧問)という。

 窯内部や破損品を捨てた灰原からは、文字が刻まれた壺(つぼ)や硯(すずり)、僧侶が托鉢(たくはつ)に使った鉄鉢形土器などとともに大甕の破片が出土。備前国の大甕は平城京に納められていたとされ、発掘した亀田修一教授(考古学)は「窯は“公営”の性格が強く、官主導で大甕の大量生産を試みたのでは」と見ている。
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