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福山の建築家作品 スペイン誌特集 藤本さん、普遍的な美しさ目指す

「自分の建築が地方で新たな風景をつくるきっかけになれば」と話す藤本さん

藤本さんが手掛けた「田尻の家」を紹介するページ

 福山市寺町の建築家藤本寿徳さん(50)の住宅作品が、スペインの建築誌「EN BLANCO」の最新号で特集された。日本人では初めて。藤本さんは「建築を通じて理想とする美しさや生き方を追求していることを応援してくれているようで、素直にうれしい」と話している。

 コンクリート打ちっ放しの建築が藤本さんのスタイル。幾何学的な造形を取り入れながら、庭や周囲の自然を含めた空間にシンプルで普遍的な美しさを生み出すことを目指している。特集では2003~16年に建てられた10軒を内外観の写真や図面、自身の解説文(スペイン語と英語)で紹介している。

 藤本さんが土地探しから関わった「安芸津の家」(東広島市)は、3Dプリンターの技術などを使って極限まで厚みをそぎ落としたらせん階段が幾何学的な美しさを醸し出しており、建築誌の表紙も飾っている。福山市内の作品では、田尻漁港に面し、開放的な間取りが特徴の「田尻の家」(田尻町)など3軒が載っている。

 建築誌は年2回発行されており、過去には建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞の受賞者も取り上げられた。出版社から藤本さんに特集の打診があり、最新の22号に掲載された。イタリア・フェラーラ大の教授が批評文を寄せている。

 藤本さんは千葉県出身で、早稲田大理工学部を卒業。世界的建築家安藤忠雄さんの下で働くなどした後、瀬戸内の魅力にひかれて父の故郷・福山市にIターンした。1998年から市内で建築設計事務所を営んでいる。

 自然豊かな地方で住環境の価値を高めたいという藤本さんは「時代や地域を超えて人々が共感してくれるような建築にこれからも取り組んでいきたい」と気持ちを新たにしている。
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