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きょうは「半夏生(はんげしょう…

 きょうは「半夏生(はんげしょう)」。田植えを終えるころとされ、関西ではタコを食べる風習がある。その足のごとく稲の根が四方八方に広がるように、との願いが由来ともいう▼瀬戸内海のマダコも、秋の産卵を控えて身が太るこれからが旬だ。とはいえ水揚げにかつての勢いはない。岡山県のタコの漁獲量はこの20年で半分以下に減っている▼倉敷市下津井の漁師に生まれた片山敬一さん(73)=同市、会社会長=が、タコが育つ環境を手探りで研究し始めたのは1980年代。10年をかけてたどりついたのは誰も見たことがない人工魚礁の開発だった▼鍵は海の中の「隙間」にあった。稚ダコや小魚、餌になる多様な微生物のすみか、隠れ家となる空間である。環境破壊でそれが失われているのなら、人の手で復活できないか。カキなどの貝殻をかごに詰め、殻表面の凹凸で隙間をつくった生き物のゆりかごがこうして生まれた▼今では全国で1万基以上が活躍するこの魚礁が、今夏は海外に飛び出す。国際協力機構(JICA)の委託によるメキシコでの実証試験だ。現地では漁業資源の復活と廃棄貝殻問題の解決が期待されているという▼世界自然保護基金(WWF)は、海洋生物の生息数がこの40年で半減したと指摘する。瀬戸内海発の技術は世界の海でどう役立つだろうか。7月は「海の月間」。
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