文字

「この世界の片隅に」上映会次々 岡山県内、中・高校やNPO関心

「この世界の片隅に」の一場面((c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会)

いずれDVDなど発売されるが「暗闇に閉じこもり、誰かと一緒に銀幕を見るから心に残る」と映画の魅力を語る河村さん=山陽新聞社

 アニメ映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)の上映会が、岡山県内で続々と予定されている。今月1日から全国の非劇場(映画館以外)での2次上映が始まったためで、同作にほれ込み、岡山での配給権を獲得した上映企画会社経営河村典之さん(59)=岡山市北区=は「いろいろな団体に『待っとったよ』と声を掛けられる」と関心の高さを喜んでいる。

 同作は、広島市出身の漫画家こうの史代さんの同名作が原作。第2次大戦末期、18歳の女性すずが結婚を機に軍港の街・呉市で暮らし始め、身近なものを失いながらもひたむきに生きる姿を描く。日本アカデミー賞の最優秀アニメ作品賞など数々の映画賞を受けたほか、製作時にインターネットを通じて資金調達するクラウドファンディングで4千万円近くを集めたことも話題となった。

 河村さんが各都道府県に振り分けられた2年間の配給契約に手を挙げたのは、昨年末。全国で劇場公開された際、胸を打たれた人が知り合いを連れて再び訪れる―といった形で共感が広がったこともあり、「みんなに見せたい、みんなで見たい、という人が必ずいる」と、「その“親分”になる」決意をした。

 映画は、日常のエピソードを丹念に積み上げることで、戦争の不条理を浮かび上がらせていく。「国民全体が戦争のことしか考えられなくなる。そんな閉塞(へいそく)的な枠に組み込まれるのはどんな気分かを体験できる良作」と、河村さん。

 3月から上映したい団体を募ったところ、中・高校、育児にかかわるNPO法人、映画館のない地域などから早速反響があった。皮切りの今月4日は笠岡市保健センター(同市十一番町)で3回上映され、計620人が鑑賞。親子3世代での来場も目立ったという。

 10月に瀬戸内市の国立ハンセン病療養所・長島愛生園、邑久光明園で催される会では、劇中音楽を担当したコトリンゴの公演も併せて予定。上映希望は2019年5月末まで受け付ける。河村さん(086―228―0461)。

 決定している上映日と会場、問い合わせ先は次の通り。

▽6月18日
 備前市市民センター(東備子どもNPOセンター、0869―64―0582)
 津山文化センター(同センター、0868―22―7111)

▽7月2日
 イオンモール津山(ファミリー映画鑑賞会、080―3173―3093)

▽7月23日
 まなび広場にいみ(同所、0867―72―6108)

▽7月29日
 赤磐市立中央公民館(赤磐子どもNPOセンター、086―956―3700)

▽8月5日
 津山リージョンセンター(津山市民平和祭実行委、0868―25―2511)、
 コムコム会館(岡山医療生協健康まちづくりセンター、086―271―7880)

▽8月27日
 高梁市川上公民館(同館、0866―48―2203)

▽9月2日
 岡山市民文化ホール(岡山リビング新聞社、086―235―2200)

▽9月16日
 やかげ文化センター(矢掛町社会福祉協議会、0866―82―0848)

▽10月21日
 長島愛生園・邑久光明園(実行委準備中)
カテゴリ:

【文化】の最新記事

ページトップへ

ページトップへ

facebook twitter rss

▼山陽新聞社運営サイト
さんデジタウンナビ | 岡山の医療健康ガイド | マイベストプロ岡山 | 47CLUB | さん太クラブ | おかやまリフォームWEB | LaLa Okayama
山陽新聞カルチャープラザ | 建てる倶楽部 | 山陽新聞進学ガイド | 山陽新聞プレミアム倶楽部 | まいられぇ岡山 | 囲碁サロン
▼関連サイト
47NEWS | 今日のニッポン
掲載の記事・写真及び、図版などの無断転記を禁じます。すべての著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。

Copyright © The Sanyo Shimbun. All Rights Reserved.